パリの夜
今、パリにいる。
昔、フランス文学を勉強していたので、なじみの土地だ。7度目か8度目の訪問になる。
インターネットでシャルル・ドゴール空港からもパリ東駅からも近いホテルを予約しようとしたら、ほとんどが満室で、「地球の歩き方」で評価の高かった三つ星のホテルだけが予約できた。一泊75ユーロというから、めっぽう格安。穴場のホテルに泊まれるかと思い、安い分、空港からホテルまでタクシーにした。が、甘かった。実際に来てみると、値段相応のホテルだ。
部屋は狭く、しかも暗い。コンセントは二つしかない。「浴室付き」と念を押して頼んだのにシャワーしかない。このホテル、浴室のある部屋は一つもないとのこと。洗面所にコップはついているが、ガラス製ではなく、ペットボトルのような材料。シャンプーも小袋に入ったもの。トイレからは、昔の映画館のような小便くささが漂う。もちろん、備え付けの洗面用具もスリッパも一切ない。一言で言って、何から何までしょぼい! これを誉めていたのは、一体どこの誰だ!
が、ベッドに寝転がっているうち、懐かしい気分になった。大学院生のころ、ぎりぎりのお金を持ってヨーロッパにやってきては、星なしのホテルや一つ星のホテルを泊まり歩いたものだ。少し前から経済的にかなり潤って、最近は一流ホテルに泊まっていたが、たまにこんなホテルもいいものだ。本来の自分に戻った気がする。テレビや机がついているだけ、ましと思おう。
フランスのビジネス客が普通に止まり、普通に利用しているホテルだ。インターナショナルなホテルではない落ち着きがある。
28日にナントに移動して、ラ・フォル・ジュルネを聞きまくるが、時差ぼけをなくすため、明日は、ランスに行こうと思っている。
ホテルで荷物を片付けてから、パリ東駅に行って、明日のランスまでのチケットを買った。夕食は駅で買った持ち帰りの小型ピザ。30年前の貧乏学生だったころと同じような旅をしている!
いまはもう日本時間では朝の5時だが、時差ぼけを解消させるため、もう少し起きていよう。
(インターネット接続にお金がかかるので、ワードに書いておいて、それをココログに移した。だから、これを書いたのはフランス時間の26日の夜だが、ブログへの反映は日本時間で27日の午後になる)
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