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フランス人の変化

2009_0127_043  今日は、TGVでランスに行き、大聖堂を見てきた。大聖堂は13世紀に着工されたゴシック建築の代表で、世界遺産に登録されている。正面にある「微笑む天使」が有名だが、微笑むというより、なんだか、酔っ払って腑抜けた表情をしているように見えてしまう。

 TGVで行くと、寒々とした荒野を突っ切っていった感じだったが、帰りは、ドン・ペリの産地エペルネーを経由して、在来線を使ったので、人間の生活が見られた。ただ、列車のガラスが汚れきっていて、外がよく見えなかったのが残念。

 ランスに行く前と後、パリを訪れたときの恒例としてサン・ミシェルとモンパルナスとシャンゼリゼに足を運んだ。最初にパリを訪れたときに行き来していた思い出の地だが、今ではフランス人の生活に変化を見るための定点観測所のようになっている。

 今回来て、新たに気づいたことを忘れないうちにメモしておこう。ただし、数時間しか歩いていないので、たいしたことには気づけなかった。

・歩き煙草の女性が増えた。今では、当たり前のように、女性が歩き煙草をしている。80年代の映画「ディーバ」のヒロインが歩き煙草をする場面があって、当時、驚いたのを覚えているが、いまや、それが当然のことになったようだ。年配の女性もしている。歩き煙草の男女比は、半々くらいに思える。

・よく言われていることだが、フランスでは携帯電話は普及しているが、携帯メールは普及していない。電話は、電車内でも平気でしている人が、日本より多い。

・「欧米では、人前で化粧をするのは売春婦だけ」といわれるが、そうでもなさそう。カフェで化粧をしている若い女性を見た。多少、けばい服装だったが、売春婦ではなさそうだった。

・グローバル化の影響だろう、有色人種が増えている。地下鉄の車両によっては、一つの車両に乗っている数十人下全員、有色人種であることも珍しくない。しかし、サン・ミシェルやモンパルナスなどの昔ながらの土地には、有色人種は以前と大きな変化を感じない。新興住宅地にたくさんの移民が住んでいるのだろう。

・グローバル化の性なのか、以前に比べてさまざまのところで機能的になっている。かつてのメトロは一切アナウンスがなかったが、1号線のドアの広い新車両では、駅に到着する前、駅名をアナウンスすしていた!

・TGVに乗ったとき、パリ東駅のホームにデジタル時計があったが、秒単位で正確に出発した。昔、フランスの車両の時間的なルーズさに泣かされた人間としては、ほとんど感動さえ覚えた。ランスへの到着も定刻だった。ただ、帰りの在来線は5分遅れで到着し、先ほど書いたとおり、ガラスは汚れていた。ラテンらしさをとどめていたところに、少しほっとした。

(デジカメで撮ったランスの大聖堂の写真を載せたかったが、どうすればよいかわからず。そのうち、貼るつもり。旅行中に難しいことはしたくない・・・)

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