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和紙のスピーカー?? (3日間を実録風に)

68日月曜日。

 隔週で京都に行っているが、京都に行かなくてよい月曜日はチェロのレッスンと決めている。今日はチェロを始めてから3回目のレッスン日。

 正直言って、かなり情けなかった。相変わらず、マルティヌーのミニチュア組曲の練習。開放弦だけのチェロ曲なので、めっぽうやさしいはずなのに、なかなかできない。ボウイングがよくない。そして、休止のリズムが取れない。この曲を聴いたことがないのでイメージできない。

 悪いことに、私は音楽に関しては耳が肥えている。自分の出している音がいかにひどいかよくわかる。しかも楽器がチェロなので、音がよく聞こえる。錯覚のしようがない。その上、私はかなり冷静で自己相対化できる人間なので、自分を贔屓目に見ることもあまりない。「我ながら、ひでえなあ!」と思いながら弾くことの辛さよ!

 次回から教則本に楽譜の載っている弘田龍太郎作曲の「浜千鳥」を練習することになった。ほんとうをいうと、こんな大正ロマンっぽい曲ではなく、フォーレかサンサーンスでもやりたいのだが、そうはいかない。

 ちょっと弾いてみたが、左手の押さえ方もヴァイオリンの癖が残っていて、チェロらしくないことを指摘された。チェロらしくすると、指が痛い! 先は長そうだ。

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 久恒啓一氏との共著の対談のために、昼間、出版社に出かけて話をした。久恒氏と話すと常にそうだが、知的刺激を受ける。おもしろい本になりそうだ。

 その後、場所を変えて、多摩大学前学長代行の野田一夫先生に感謝する会に出席。多摩大学の教職員30人ほどが出席していた。私はこのような場ではいつもおとなしくしている。野田先生ら、いろいろな人の話を聞いていた。野田先生の話のうまさに改めて驚嘆。笑わせ、はらはらさせ、変なところに入り込んでおきながら、最後にはうまくまとめる。笑わせる前に、ちょっと間をおく。和芸と言うにふさわしい。

610

 

317swdvyxjl  先日、日本フィルで聴いたラザレフ指揮のラヴェルが気になったので、かつて一度見ただけだったラザレフ指揮、ボリショイオペラによるチャイコフスキーの『オルレアンの少女』のDVDを見直してみた。

 正直言って、音楽も台本(チャイコフスキー自身の台本らしい)もあまりおもしろいとはいえない。とんとん拍子に話が進んで葛藤が伝わらない。先日亡くなったかつての鬼才ポクロフスキーの演出もなぜか動きがなくて退屈。それより何より、歌手たちがよくない。音程の不確かな歌手が多い。ジャンヌ役のニーナ・ラウチオは、歌は悪くないが、演技がうまくない。ラザレフの指揮が印象に残らなかったわけだ。今回も、ほかのところの欠点に気をとられて、ラザレフに耳が行かなかった。ともあれ、あまり感銘を受けるDVDではなかった。

 午後、知的生産の技術研究会・事務局長の秋田英澪子、会員の田村修一さん、幅健一さんに自宅に来いていただいた、私の知的生産の仕方について取材を受けた。といっても、私は情報収集もろくにしているわけでもなく、知的生産と言うほどのことをしているわけでもなく、ただ日々、音楽を聴き、ものを書いているにすぎない。知的向上を意識して何かをしたという思いはほとんどない。2時間半ほど楽しく話をしたが、果たして、何かの役に立ったかどうかかなり怪しい。

 何よりもうれしかったのは、今日来られた幅さんは、美濃紙を応用したコーン紙スピーカーを開発したヤマタミ音楽技研の方。2週間ほど、話題のスピーカーのデモ機を聴けることになった。少しだけ聴いたが、間違いなく、かなりの名機。もう少しゆっくりと時間をかけて、さまざまのCDで試してみたい。

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コメント

久垣先生は先生のご友人なんですよね?
今、久垣先生の授業をとっていて授業の冒頭に先生のことを「ゆういっちゃん」って呼んでいたんだととても楽しそうにお話しされていましたよ!

投稿: T摩大学生徒 | 2009年6月11日 (木) 21時49分

初めまして。私は九州・熊本の、とある小さな街で
自営業をしている者です。
先生の書かれた『読ませるブログ』を拝読させて頂きました。
読み進めるうちに、なるほどとうなずくことばかりで、まさに
“目からうろこ”でした。
特に「中高年は引き出しが多い。自分では当たり前と思っていた体験が、世間に驚かれることもある。」という文に共感を覚えました。
私も一年ほど前からブログを書いております。
まだまだ“日本一アクセス数の少ない”マイナーなブログですが、ゆっくりとあせることなくマイペースで日々の出来事を
綴っています。
先生のブログも拝見させて頂きました。
私のまわりには同じ50才台ブロガーは皆無なので、先生の
ブログはとても親近感を覚えました。
先生の今後益々のご活躍をご祈念申し上げ、“ペン”を
おきます。

追伸//本文と全く関係ないコメントで、申し訳ありません。

投稿: KY | 2009年6月13日 (土) 21時34分

T摩大学生徒様
久恒(久垣ではなく、久恒です。注意!)さんとは、幼馴染です。すぐ近くに家があり、5歳から9歳くらいまで一緒に遊んでいました。
ずっと相手の消息を知らずにいて、数年前に、「あの久恒啓一というのは、ケイボちゃんのことか!」「樋口裕一というのは、ゆういっちゃんのことか!」と気づいたのでした。

投稿: 樋口裕一 | 2009年6月14日 (日) 10時16分

KY様
コメント、ありがとうございます。また、拙著「読ませるブログ」を読んでいただき、ありがとうございます。
少しでも参考にしていただければ、こんなうれしいことはありません。
ブログ、覗かせていただきました。写真の使い方、色の使い方もセンスのよさを感じます。
いやはや、まさしく同世代ですね!『逃亡者』、大好きでした。BSの再放送も全部見ました。
そのうち、ゆっくり拝見しようと思います。

投稿: 樋口裕一 | 2009年6月14日 (日) 10時27分

申し訳ありませんでした。
以後気をつけます・・・
しかし口では「ひさつね」って言っているのにパソコンで打つ時にこのような間違いをしてしまうのは本当にパソコンや携帯の便利さに甘えて、漢字の知識量を減らしているんですよね・・・
今回身をもって知りました・・・
今後またコメントなどで間違いがあったらご指摘お願いいたします!

投稿: T摩大学生徒 | 2009年6月14日 (日) 17時31分

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