« 月面着陸から40年後も家でオペラを楽しんでいる! | トップページ | チョン・ミョンフンのブラームスはちょっと期待はずれだった! »

京都で日食を見て、大阪で講演した

 21日に京都に行き、夕食をいつもの美濃吉(あいかわらず、白みそ仕立てと鱧ご飯が絶品!)でとって、一泊。翌22日、日食が最大限になるという11時少しすぎには、西本願寺に行った。京都の風景が日食でどう変化するか見たかった。

031  少々薄暗くなり、それまでの暑さが少し弱まり、まるで夕立前の雰囲気になってきた。が、雲が多くなったというよりも日差しが弱まったということなのだろう。西本願寺のお坊さんたちも、ときどきお堂を出て空を見上げているのが面白い。まさしく静謐な西本願寺だった。

042  雲が立ち込めているのであきらめていたら、雲の向こうに三日月のような太陽が見えたのでカメラに収めた。肉眼で見るほどは明瞭ではないが、それなりには識別できるので、私自身の思い出のために写真をここにあげておく。

 午後、宿泊所に戻ってテレビを見た。NHKのスタジオパークという番組に北村一輝が出ていた。大河ドラマで「主君」を演じている、今をときめく大スターだ。

 実は北村君(と呼ばせてもらう!)は15年以上前から知っている。まだ売れていないころだった。私は民放のバラエティ番組に、ある本の著者(自慢できる内容ではないのでペンネームで書いた)として呼ばれた。その時、私の本の中身を寸劇としてやってくれたのが北村君だった。

「こんなに容姿がよくて、こんなに演技力のある人間が、なぜ、誰にも知られずにいるんだろう」と思った。きっとそのうち大スターになると確信した。北村君にもそのように伝え、応援することを約束した。それ以来、陰ながら応援してきた。彼が大スターになったことを、本当にうれしく思う。

 彼は私のことを覚えているだろうか。覚えてくれているとうれしい。

 夕方、大阪に移動して、日経新聞主催の講演のために帝国ホテル大阪に向かった。 

 大阪に行くたびに、不思議な感覚にとらわれる。駅の改札を出たとたん、「そうだ。こちらの時間に時計を合わせなくては・・・」と思ってしまう。つまり、まるで外国に行った気持ちになるのだ。

 京都に行っても、そんな気持ちにはならない。飛行機で九州や札幌に行っても、そんな錯覚にとらわれることはない。大阪だけ、なぜか香港か台北かソウルか北京にでも着いた気持ちになる。

 明らかに雰囲気が異なる。どこがどう異なるのか、よくわからない。今回一つだけ気づいたのは大阪に純喫茶が少ないことだ。新大阪駅で少し時間をつぶそうと思って喫茶店を探したが、見つからなかった。どこも「軽食・喫茶」。純喫茶が少ないのは、駅付近だけではない気がする。結局ドトールを見つけて入った。

 帝国ホテルの会場があまりに豪華なのでひるんだが、講演はとりあえずうまくいったと思う。日経新聞の関係者をはじめ、多くの方がとても丁寧に応対してくれたためもあって、とても話がしやすかった。

昨年末から不景気のためかかなり減り気味だが、年に30回前後の講演をしている。が、相変わらず緊張する。そんな時、関係者や聴いてくださる方の雰囲気が、かなり講演のデキに影響する。皆さんに感謝!

|

« 月面着陸から40年後も家でオペラを楽しんでいる! | トップページ | チョン・ミョンフンのブラームスはちょっと期待はずれだった! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

東京では日食はよく分かりませんでした(ってかほとんど変わってない?)。
「日本国民が皆、上を向く」。なんか面白い光景と言っては申し訳ないのですが、めったにない現象なので貴重な一日でした。

投稿: T摩大学生徒 | 2009年7月24日 (金) 13時43分

こんばんは
きなこ餅です。
皆既日食があった日は授業がなかったのでTVにかじりついて生中継を見ていました。とても神秘的な映像で感動しました。こういった自然現象も音楽と同様ナマがいいですよね。私が住んでいる地域では雨が降っていたために太陽を見る事ができませんでした。とても残念です。次回の皆既日食は太陽がほぼ隠れる地域に行き「ナマ」で見たいと思います。
日記の中に「講演会は緊張する」とありましたが、何か先生独自の対処法はございますでしょうか?
私は経験も少ないためかアガリ症で少数の人の前で発表する時も緊張して早口になったり言葉を間違えたりします。

投稿: きなこ餅 | 2009年7月24日 (金) 20時05分

こんばんは
帝国ホテルで先生の講演をうけました。
数年ぶりの授業?でしたので、メモるのが
精一杯でしたが、樋口先生のお話はとても楽しかったです。

途中、先生のフランス的な発音のためか

「3つのワット」といつ・どこで・・・と1つのHと

のwhatや・Hが非常に聞き取りにくかったのがとても

印象に残っていて、自分のメモにググリット囲んでありました。

誤字だらけのメモを読みかえしては、もっと大爆笑すべきところ
には、関西人のノリつっこみでお返しすべきだたかと
少し後悔しつつ…とにかく、あっというまの1時間半でした。
また、ぜひ参加したいです。

投稿: ポニー | 2009年7月24日 (金) 21時31分

T摩大学生徒様
東京では日食をほとんどの地域で感じられなかったようですね。うちの家族も私が京都で日食を見られたことを羨ましがっていました。

投稿: 樋口裕一 | 2009年7月25日 (土) 08時44分

きなこ餅様
皆既日食を一度見てみたいものですね。そのうち、時間に余裕ができたら、遠出しようかな、などと考えています。
講演での緊張を減らすために、講演前に独りになってバッハの無伴奏チェロ組曲を聴きます。5分でも10分でも、かなり落ち着きます。

投稿: 樋口裕一 | 2009年7月25日 (土) 08時47分

ポニー様
そうですか。聞き取りにくかったですか。ご指摘、ありがとうございました。
素晴らしいホテル、素晴らしいスタッフ、素晴らしい部屋、そして何よりも素晴らしいお客さんを前にしての講演であるだけに、いつもよりも緊張しました。立派なことを話さなければならないような気がしてきました。
ともあれ、気持ちよくお話できました。前半、もう少し笑ってくださると嬉しかったのですが、難しいですね。まだまだ修業が足りないようです。

投稿: 樋口裕一 | 2009年7月25日 (土) 08時50分

はじめましてsign01
いつも先生のブログの更新を楽しみにしていますhappy02


先日は素敵な講演をありがとうございました。帝国ホテル、きれいでゴージャスですよねー。

先生の本は学研の参考書から始まって、何冊か読んでいますが、講演の後に読み返すと、ピンとこなかったところが少し理解出来た気がしますflairやっぱ生だと得られる情報が多いんだなと実感しましたcrown

いままで何か腹の立つことがあったときは、1回目でキレるか、ずっとキレずに我慢してグッタリするかの二択だったんですが、3回目でキレるのを心待ちにする、を実践したいと思います。


ところで、会場では一番前に座ってたのに、先生と一度も目が合わなかったのが残念でしたw
アイドルのライブなら、前列のファンに視線を合わせてくれるんだけどなあw

投稿: ちほこ | 2009年7月26日 (日) 00時14分

ちほこ様

講演をお聞きいただき、ありがとうございます。ブログを楽しみにしてくださっているとのこと、とても力づけられます。
「3回目の原則」、どうか参考になさってください。
実は私はけっこう「シャイ」でして、堂々と皆さんを見ることができずにいます。少し意識して、皆さんと目が合うようにするべきですね。
次回から、少し気をつけることにします。

投稿: 樋口裕一 | 2009年7月27日 (月) 07時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/532807/45726571

この記事へのトラックバック一覧です: 京都で日食を見て、大阪で講演した:

« 月面着陸から40年後も家でオペラを楽しんでいる! | トップページ | チョン・ミョンフンのブラームスはちょっと期待はずれだった! »