ロアール古城めぐりのことなど パリ家族旅行最終日
今日もパリのホテルで早く目が覚めた。ホテルで朝食を済ませれば、私たちのパリ旅行は終わる。空港に向かって帰るのみ。ほかにすることもないので、ブログを書く。
昨日は、ロアール川の古城めぐりにオプショナルツアーで出かけた。これを個人で行くのは難しい。ツアーで行ってこそ、楽しめる。
ルネサンス様式の御伽噺の城のようなシャンボール城(フランソワ1世が建てた狩のための城。螺旋階段はダ・ヴィンチ作、城の設計にもダ・ヴィンチがかかわったのではないかといわれているらしい)とシュノンソー城(カトリーヌ・ド・メディシスら6人の女性が城主となった、これまた美しい城)、ル・クロ・リュセ(ダ・ヴィンチがフランソワ1世に招かれて過ごした城)を訪れた。
フランスの歴史にじかに触れ、しかもだ。ヴィンチの晩年に思いをいたすことができて、なかなかよかった。昼食もかなりおいしかった。
私は、ロアール川の古城めぐりは二度目だが、前回はフランス語のガイドがついた。当時は、私が最もフランス語ができていたころだったが、それでも会話はかなり苦手だったので、フランス語でフランスの歴史の話をされると、さっぱりわからなかった。今回、日本語の解説を受けられて、よくわかった。
フランソワ1世やカトリーヌ・ド・メディシスなど、しばらく忘れていた歴史上の人物を身近に感じられ、これまで関心を持たなかったダ・ヴィンチの晩年に注目できた。
ただ、ツアーで行くと、どうしてもガイドさんの人柄や話し方によって、満足度に差が出てしまう。モン・サンミシェルとロアール古城めぐりをして、強く感じたのも、そのことだった。
この長時間かかる二つのツアーを担当してくれた二人のガイドさんは、しっかりと仕事をしてくれた。が、不満もないではない。モン・サンミシェルのガイドさんは、気遣いをしてくれる女性で、とても親切にしてもらってありがたかったが、少なくとも、「話し方」「文章術」の専門家とされている私からすると、話の内容が冗長に思えた。話す時間を半分以下に減らしても、同じ情報量を伝えられると思った。
ロアール古城めぐりのガイドさんは、それぞれの城の由来や歴史についての解説はわかりやすくおもしろくて、とてもありがたかったが、バスの中で客の誰一人関心を持って聞いていないのに、ワインの造り方について30分ほどかけて講釈したり、誰一人、当時の歴史や歴史上の人物の家計図や人間関係を把握できていないのに、フランスの中世史について、2時間ほど、まるで教科書を読むように話すのには参った。
僭越ながら、私が彼らの上司であったら、話し方についてもう少し指導するだろうと思った。
ツアーから帰った後、クリスティーヌ街の「クリスティーヌ」というお店で夕食。とてもおいしかった。値段の割には大満足!
今回の格安ツアーの旅行(名前を明かそう! 私が来たのはH.I.Sに申し込んでの8日間パリ旅行だった。ただし、8日間といってもパリで活動できるのは実質5日間だった)は、全体的には大変満足だった。
ホテルも感じがよく、オプショナルツアーもいたれりつくせりで、多少問題があるとはいえ、コストパフォーマンスとしてはすばらしい。
ただ、やはり香港経由はきつい。パリに着いてからしばらく疲労が残った。また香港を経由して東京に戻ることを考えると、気が重い。家に帰ってからも、かなりの疲労が残りそう。
香港経由のツアーは、少なくとも、経済的に多少の余裕のある50歳を過ぎた人間が利用するべきものではなさそうだ。妻子に押し切られる形でこのツアーに申し込んだのだったが、今後、絶対に乗り継ぎでパリに来るような気を起こすまいと決心した。
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