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山口豊君の才能!

 昨日816日、杉並公会堂小ホールで開かれたAFS友の会チャリティコンサートに出かけた。岩崎淑、岩崎洸、山口豊のコンサートだ。

 AFS友の会というのは、海外との交歓留学生を世話する会だということで、50年以上の活動を続けているらしい。数人の幹部の方の話があった。満員の観客だったが、どうやら、友の会の関係者がほとんどのようで、音楽を目当てに行ったのは、少数派らしかった。

 前半は、山口豊君が中心の演目。山口君は多摩大学の学生だ。多摩大にこんな才能の持ち主がいるとは驚いた! どんな事情で多摩大学経営情報学部に来たのかは本人の口から聞いていないので、ここには書かない。が、高校生の時に、毎日新聞主催のジュニア音楽コンクールで優勝し、ドイツを含むあちこちの音楽祭に参加してきたという。そして、今、岩崎淑、岩崎洸の姉弟に見込まれている。たいしたものだ。

 ドヴォルザークの「ロマンティックな小品」は、かなり硬かった。きっと緊張していたのだろう。まだ十分に自分の世界を築けずにいる。ピアノ伴奏の岩崎淑さんに遠慮しているようで、おとなしすぎる。

 次にイザイの無伴奏のソナタ第三番。テクニックはしっかりしている。これだけあれば十分だと思う。だが、自分の世界をたった一人で築くのは、山口君の年齢ではまだ無理だと思った。イザイに振り回されている感じが残る。それとも、まだ緊張がほぐれずにいたのか。あるいは、客のほとんどがクラシックを聞き慣れていない人なので、弾きにくいのか。もう少し思い切りよく弾けばいいところを迷っているように聞こえる。

 が、その後のヴィニャフスキーの「華麗なるポロネーズ」は見事。このあたりから、かなり乗ってきた。その後、岩崎洸氏が加わってのメンデルスゾーンのピアノ・トリオ作品75の終楽章は、素晴らしかった。岩崎姉弟が音楽を作り、それに山口君が乗っかると、見事な演奏になる。

 後半は、フランクのヴァイオリン・ソナタのチェロ版を岩崎姉弟が演奏。ヴァイオリンで聴きなれた曲をチェロで弾かれると、大好きな曲であるだけに、かなりの違和感を覚える。頭の中で期待したヴァイオリンの音と違う音、違う表現が聞こえてくるので、戸惑った。

 とはいえ、第二楽章でピアノの指がもつれる感じになったのを除けば、堂々たるフランクだった。チェロで演奏されると、良くも悪くも「堂々たる」という感じになってしまうと思った。

 その後、ホッパーの「妖精の踊り」のあと、アンコール曲として、山口君も加わって、モンティノ「チャルダーシュ」のピアノトリオ版。これも見事だった。

 何はともあれ、山口君は大変な才能の持ち主だと思った。まだ完成されていないだろうし、まだ思い切って自分の表現を押し出せずにいるように見えるが、将来性は間違いなく豊か! これからが楽しみだ。

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