コミュニティ・カレッジ特別コンサート大成功に終わる!
昨日、多摩大学コミュニティ・カレッジが無事終わった。最後を締めたのが、私が進行を勤める特別コンサートだった。
私は月曜日から金曜日まですべての講座を聞いた。どれも非常に有益だった。このように、1週間、講座に通っていやおうなく様々の分野の話を聞くのもおもしろいと思った。自ら関心を持つことはなさそうな江戸時代の暦についても、ケルト民族の文化についても、天体についても話を聞けて、視野が広まる思いがした。
が、やはりエンジン01のメンバーである和田秀樹さん(月曜日)と三枝成彰さん(金曜日)のお二人の話が圧倒的におもしろかった。三枝さんの話は、クラシック音楽とは何かという、ほかの誰もが言っていないような鋭い指摘をなされた。これについては、私もずっと考えていることと重なることも多かった。初めて腑に落ちることも多かった。いずれにせよ、考えるべきことがたくさんあった。現在準備中の本の中でも少し触れたい気持ちになった。(これについては、ここには書かない)
その後、特別コンサート。これもすばらしかった。私の進行は、相変わらずモタモタしていたが、これについてはここでは触れないことにする。
三枝成彰作曲の「チェロのためのレクイエム」は素晴らしい曲だと思った。三枝さん自身に曲の説明をしていただいたが、神戸大震災の際を作られた曲だという。すすり泣きのようなチェロの高音が続き、悲しみの感情を高めていた。
そのほか、山本裕康さんのバッハの無伴奏チェロ組曲が何よりも素晴らしかった。私は山本さんのこの曲のCDを最近知ったばかりだが、カザルスやフルニエやビルスマの名盤に匹敵するような感動を私は覚えた。包容力豊かでじっくりとゆっくりと、じわじわと心の奥底にしみこんでいく。最近の速かったり、草書風だったりの演奏とはまったく異なる正攻法の真心を静かに歌うタイプの演奏だ。CDの演奏とナマの演奏は少し雰囲気が異なっていたが、同じくらい心にしみる音楽だった。(残念ながら、コンサートは私自身が出演していたので、写真がない!
これまで何度も一緒に仕事をした新居由佳梨さんもいつもの通りノーブルで美しいピアノだった。リストの「ラ・カンパネッラ」以外にも、もう1曲くらい弾いてもらうプログラムにすればよった。私自身がお二人と相談して作ったプログラムだったが、少し物足りなかった。
もっと書きたいことがたくさんあるが、まだ疲れきっている。今日はこのくらいにしておく。
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