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温泉ホテルの津軽三味線

 今回の選挙結果については、考えていることがたくさんある。が、それを書くだけの時間がない。私が政治に無関心と思われるのは心外だが、ここでは政治については書かない。平和な話をする。

昨晩は、青森県の三沢駅付近の温泉ホテル「小牧温泉青森屋」に泊まった。今日の午後、ホテルを出て、六戸高校で講演をして、先ほど自宅に帰ってきた。

この小牧温泉青森屋は、敷地内に入ってから10分ほど歩いてやっとフロントにつくという広さ! 敷地内の自然の美しさには圧倒される。何しろ、敷地内には森があり、列車が通り、踏切がいくつもある! 二度温泉に入ったが、泉質もなかなかだと思う。客はほとんどがお年寄り。カップルや家族連れもいるが、韓国語や中国語も聞えてきた。

 実は私は、めったに温泉には泊まらない。忙しくて、そんな余裕がない。それに、友人や家族と文字通りの裸の付き合いをするという趣味もない。今回のような講演などで地方に行ったときは、大いに楽しむが、自ら行こうとすることは少ない。

 自ら行かない最大の理由、それは、一人で食事をするのがつらいことだ。

私は、ほとんどいつも一人で行動する。焼肉も寿司も天婦羅も一人で平気で食べに行く(さすがに、このごろは歳のせいで、もっとあっさりしたものを好むようになっているが・・)。しかし、温泉で一人はつらい。フランスの一流レストランに一人で入るのと同じくらいつらい。

10年近く前になるだろうか、初めて一人で温泉ホテルに泊まったとき、用意されている夕食の席に行った。ところが、周囲は全員団体客や家族、カップル。一人客は私だけだった。しかも、ふと気づくと、ほかの全員が浴衣姿。上着姿は私だけ。場違いなところにきてしまったと後悔したものだ。

そんな経験があったので、今回は浴衣で会場に行った。今回も一人客は私だけだった。味は悪くない。会場に入ったときに用意されていた刺身は、すこし味が落ちていたが、青森の食材をいかした「五段セイロ」はかなりうまかった。「せいべい汁」は実にうまかった! が、一人で温泉客に混じって食事をすると、間が持たない。本でも持ってくればよかったと思った。が、温泉で食事しながら本を読むのも、あまり粋ではない。

その後、ショーが始まった。太鼓が鳴り、各地の「ねぷた」の紹介が行われたのまでは楽しかった。やっと間が持てるようになったと喜んだ。が、その後、津軽三味線が始まり、民謡が始まって、いっそうつらくなった。

いや、津軽三味線や民謡自体がよくないというのではない。拡声器で大きな音に増幅し、まるでディスコかクラブのようになっているのが、実に不快。ナマの三味線の音も民謡の声も、まったく聞えてこない。ただひたすら大音響! しかも、鳴子が客に配られて、みんなで手拍子代わりに鳴子を鳴らしている! 津軽三味線も津軽民謡ももっと室内楽的なものだったのではないか、という疑問を、クラシック好きとしては、どうしても抱いてしまう。耐え難くなって、途中で退席した。

このようなものも、私が自ら温泉宿に泊まらない理由の一つなのだ。

おそらく私のほうが場違いな存在なのだろう。だが、静かに本格的な津軽三味線を聴き、静かな中で民謡の深さを知るほうが、客も喜ぶのではないかと思うのだが・・・

このように、食事のときは少しつらかったが、ほかは満足。一般のホテルはどこも同じなので、このような温泉ホテルもたまにはおもしろい。

六戸高校での講演は、とても気持ちよく話すことができた。その後、六戸高校や周辺の先生たちと意見交換をした。私にとってはとても有意義だった。来られていた先生方にとっても有意義であってくれていたら、嬉しいが・・・

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コメント

久々のコメントです。
たまには裸の付き合いをしてみてはどうでしょう?
温泉ならなお普段聞けないような本音も出ることもありますよ
風呂は自分の素が出る場所だと自分は思います

投稿: T摩大学生徒 | 2009年9月 4日 (金) 00時10分

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