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『田舎者』(角川文庫)発売

51oeevih1pl  拙著『田舎者 ですが、何か?』(角川文庫)が発売になる。これは、二見書房から以前『田舎者と都会人』というタイトルで出していたものを少し修正したものだ。

 世の中には、血液型や星座などの性格判断が流布している。私など、しばしば「おまえはB型だから…」といわれる。そのたびに不愉快になる。もしかすると、私はB型の典型といわれる性格かもしれないが、しかし、それは断じて血液型のせいではない。私の子どものころの環境や私が親しんできた文学や音楽によって自ら築いたものだ! 

 血液型などまったく当てにならない。それよりももっと正確に人間の類型を示せるのは、田舎者度ではないか、というのが、本書の趣旨だ。

 私は本書の中で、人間を「都会人気取りの田舎者」「田舎に戻れない田舎者」「都会生まれの田舎者」「混じりけなしの田舎者」「どこから見ても都会人」の5つの類型に分けている。自分がこのうちのどれに入るか、知り合いがどれに入るかを考えてみていただきたい。そして、それを参考にして、人間関係を考え直してみてほしいと思う。

 都会育ちの人には想像がつかないだろうが、田舎者はひそかに田舎者であることを見抜かれないように必死の努力をしているものだ。少なくとも、過去にそのような経験を持っている。そして、現在、田舎に対してどのような意識を持っているかによって、その人の考え方がわかる。その人をどう動かせばいいかわかる。何を言えば、その人が感動するかも想像できる。

 本書では、そのように、田舎者度を見分ける方法、田舎者度に応じての対処法などを、できるだけ面白く紹介している。

 多くの方に読んでいただいて、田舎者の気持ち、田舎者の心の奥を知ってほしい。同時に、田舎者の文化がどのようなものであるか、それに対してどう対処するかも考えていただきたい。

 実を言うと、私は正真正銘の田舎者だ。大分県というだけでも田舎者なのに、その中でも山間部の日田市の育ち。もっと言えば、生まれたのは、日田市からもはずれた当時の大鶴村だ。その後、引っ越しを繰り返してだんだんと都会に出て行った。ということは、つまり常に自分が田舎者であることを意識せざるをえない人生だった。

 私は田舎者であることに劣等感を抱き、徐々にそれを克服し、40歳を越えたころから、やっと人前で自分が田舎者だといえるようになった。そのような人生を私は本書の中にこめたつもりだ。

 何はともあれ、おもしろく読んでいただければ、こんなうれしいことはない。

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