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ティーレマン『ニュルンベルクのマイスタージンガー』のDVD

963_4    ティーレマン指揮、ウィーン国立歌劇場の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』のDVDを買ったまま、見るのを忘れていた。タワーレコードでこのDVDを見つけ、買おうとして、「あれ、これ、前に買ったはずだ」と思って、家に帰って探したら、積み重ねたDVDの中にあった。あわてて見た。

 演出はオットー・シェンクだから、きわめてオーソドックス。ザックスを歌うのはファルク・シュトゥルックマン。ベルリンで、シュトゥルックマンのザックスが見られるはずなのにキャンセルになってがっかりした記憶がある。さすがに素晴らしい。まさに自由自在という感じ。昔ながらのザックスからするとずいぶんと活動的な印象。すごい歌手になったものだ。

 私はどうもシュトゥルックマンの顔をいつまでたっても識別できない。実演も映像も何度も見ているのに、「ほんとにこれがシュトゥルックマン?」と思ってしまう。カツラをつけることが多いせいかもしれないが・・・。むしろ特徴のある歌いまわしで彼だとわかる。

 エファを歌うリカルダ・ベルメートもいい。何度か実演を聞いたことのある人だが、聴くたびに魅力を感じる。容姿といい、癖のあるヴィブラートといい、往年の名歌手アストリッド・ヴァルナイを思い出した。アクが強いが、魅力的。ヴァルターを歌うヨハン・ボータは、歌は悪くないのだが、容姿が道化役そのもの。申し訳ないが、もう少しどうにかならないかと思ってしまった。歌手たち、合唱、オーケストラ、すべてが最高レベルでそろっている!

 ティーレマンの指揮がとりわけすばらしい。メリハリがあり、しなやかでうねっている。しかも、きわめて劇的で豊穣。ただ、『ばらの騎士』でも思ったが、ユーモアの不足を感じる。生真面目に音楽を進めるために、笑いが起こらない。だから、ちょっと窮屈。ないものねだりかもしれないが、それがあると完璧なんだけど・・

 このところ、入試監督やら大学の定期テストの監督で忙しい。特に活動するわけではないが、試験監督は実に疲れる。今日は、途中、会議をはさんで、朝から夕方まで、ずっと試験監督。雪が降り出したので、車で大慌てで大学から帰った。

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