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アリアンナ・バロッタのソプラノに失望

 武蔵野市民文化会館でアリアンナ・バロッタのソプラノ・リサイタルを聴いた。私にとってかなり苦手なタイプの歌手だった。

 前半はロッシーニの『タンクレディ』『ブルシキーノ氏』『新聞』『イタリアのトルコ人』などの珍しいオペラからのアリア。後半は、ドニゼッティの『ルチア』、ベッリーニの『夢遊病の女』『清教徒』、ヴェルディ『リゴレット』などのアリア。

 よく覚えていないのだが、もしかしたら、はじめは別の曲目の予定だったのではなかろうか。イタリアオペラのアリア集を聴くために私がチケットを買ったとは思えないのだが・・・。私は声楽好きだが、基本的に歌曲を好んで聴く。オペラ全曲は聴くが、アリアだけを聴くことはあまりない。

 が、ともあれ、高音は最高に美しかった。容姿も申し分なし。『リゴレット』のジルダのアリアは見事だった。が、それ以外の多くの曲に関して、私は、音程の不安定さが気になって仕方がなかった。多くの人が大喝采していたが、ほかの人は気にならないのだろうか。

 実は私は、往年のソプラノ歌手、ヘルガ・デルネッシュが大嫌いだ。音程が不安定で聞くに堪えないと思っている。ワーグナーのCDにデルネッシュが登場すると、我慢できなくなって、聞くのをやめる。そう思っていない人もいるようなのが不思議だ。それこそ、マーラーを聞くときと同じように、どうにも我慢できない。そこまでではないが、今日はそれと似たような気分を味わった。低音部の音の不安定さが気持ち悪くて仕方がなかった。一言で言えば、私の最も苦手なタイプの歌手だということになる。

 ついでにいうと、私が常々、音程がおかしいのではないかと感じているのは、今や名歌手として名高いディエゴ・フローレス。常にではないが、ときどき、音程の不安定さを感じるのが、往年の名歌手グンドゥラ・ヤノヴィッツ、ベルント・ヴァイクル。この二人はよいときには素晴らしいが、デキの悪い時も多いように思う。いずれも名歌手と呼ばれている人なのだが、私は、どうしても音程のずれを感じる。私のほうがおかしいのだろうか。

 不思議な感覚を抱きながら帰った。ふだんは、演奏会の帰りには一切音楽はかけないのだが、今日、帰りの車の中で、ヒラリー・ハーンのバッハの協奏曲集のCDを聴いた。ハーンのバッハは本当に素晴らしい!!

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