« 中山悌一一周忌特別演奏会、ドイツリートを堪能 | トップページ | 新国立『アラベッラ』、ときどき不満、のち感動。 »

六本木男声合唱団で練習。さて、入団するか!

 一昨日、(96日)、午後になって、かかりきりだった原稿がほぼ終えた。昨日、さっそく編集者から連絡があって、ちょっと加筆することになったが、とりあえずはパニック状態は脱した。依頼を受けたのが、8月の初め。突然、本を一冊書くように言われ、その締め切りが一カ月半後だったので焦った。ロシア旅行、京都での集中講義が重なり、なおかつどのくらい自由に書いていいか迷ったために2週間ほど締め切りを過ぎたが、まずはよかった。

 すぐに次の本に移る必要があるが、1週間くらいはゆっくりしたいと思っている。

 6日、原稿を終えた後、三枝成彰さんから誘われていた六本木男声合唱団の練習を「見学」に行った。六本木男声合唱団とは、三枝さんを中心にして、政治家、財界人、文化人などが作っているアマチュア合唱団だ。サントリーホールでの三枝さんの作曲した「最後の手紙」の初演を見て、その素晴らしさに感動。合唱団の一人としてこれを歌えたら、どんなにいいだろうと思って、それを三枝さんに伝えたところ、入団をお誘いいただいた。「どんなに下手でも、どんなに初心者でも大丈夫」という三枝さんの明るい声に気を強くして、しかし、かなり不安を覚えながら、とりあえずは「見学」しようと、練習会場に行った。

 50人近くの、かなり高齢の男性が集まっていた。社会的地位のある男性たちで、テレビで見かけたことのある人も交じっている。途中からは、羽田元総理もこられた。

 が、それにしても、レベルが高い!! ちょっと歌ってみたが、そもそも私は幼稚園時代から歌には強い劣等感を持っている。学校での音楽の時間を除いて、歌を歌うということは皆無に等しかった。車の中などでは、好きな曲に合わせて鼻歌を歌う(もちろん、クラシック!)が、風呂の中で歌うこともないし、人前で歌うこともない。カラオケで歌ったことも一度もない(いやいや連れていかれて、人の歌を聞いたことは二、三度ある)。

 ところが、周囲の人は、しっかりと声を出し、音程もほぼ確か。ちゃんと合唱団になっている!! それにひきかえ、私は人の出している音に合わせるのさえ怪しい状況。

 私はクラシック音楽が大好きなのだが、実は、音感がなく、音痴に等しい!! 音楽を聴くといっても、文学的、思想的に聴いているようだ。

 テノール、バリトンといろいろ合わせてみたが、難しい。バスだと同じ音を低い声で出していればよいだろうと思って、バスのパートをちょっと練習してみた。我ながら、ひどいものだった。

 が、楽しい!! 前半は三枝さんの「レクイエム」を練習したが、声が合うと、鳥肌が立つ。伴奏のピアノにもしばしばうっとり。なんと素晴らしい曲だ、これを歌えたら、どんなにいいだろうと思った。後半はヴェルディの「ナブッコ」からの、あの有名な合唱曲「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」の練習。これを出しものにして、六本木男声合唱団はヴァチカンで公演を行うが、その練習だ。調子っぱずれで歌っているのだが、これも快感。3時間ほど、みっちり練習した。

 が、その時点では、周囲についていけそうもないので、今日は「見学」だけにして、もうやめようと心を決めていた。係の方にも「今日が最後で、もう来ない」と伝えた。

 その後、メンバーに連れられて飲みに行った。残念ながら、三枝さんは会議があるとのことで参加されなかった。とても美味しい韓国料理の店で8人で話をした。実に愉快。忙しい中、合唱の練習に参加している人たちの気持ちが実によくわかる。それでも、まだ合唱団に入るのはやめようという気持ちでいた。

 が、翌日(つまり昨日)、もう一度考えるに、時間的に毎回行くのは難しいが、時々、この雰囲気を味わうのもいいなと思い始めた。バスを歌うのは無理なので、パートは変えてほしいが、とりあえず、下手なりに時々参加してみようかという気になっていた。そんなとき、三枝さんにお電話をいただき、つい「参加します」と言ってしまった。

 三枝さんは、明るくて楽しくて、しかも押しが強く、その上私の最も尊敬する方。私は三枝さんを、現代日本のリヒャルト・シュトラウスだと思っている。三枝さんには何も断れない。

 今のところ、ヴァチカンにまで行く気はないが、メンバーの方々から「口ぱくでもいいから、参加しないか」と誘われた。もちろん、旅費は自腹だが、この方たちとヴァチカンで公演できるとすると、まさしく冥土の土産にできる。最高だろうなとは思った。

|

« 中山悌一一周忌特別演奏会、ドイツリートを堪能 | トップページ | 新国立『アラベッラ』、ときどき不満、のち感動。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

御入団おめでとうございます(と、勝手に決めつけていますが…………(^^;))。

練習が終ったあとの、仲間との一杯も楽しいものです(私の場合は尺八ですが)。それに、上手下手はともかく、声を出すと言うことは、健康にも良いと思います。私の祖父は、朝晩仏壇に向かって朗々とお経を唱え、86才まで生きました。母は、70代から詩吟を始め、聴くに耐えられるかどうかはともかく、83才の今日、それなりに元気よく生きております。

ひとつの生活のアクセントにもなると思います。私からも、入団をお勧めします。
練習風景など、ブログに書いていただけるのも、楽しみにしています。

投稿: ムーミンパパ | 2010年10月10日 (日) 13時18分

ムーミンパパ様
コメントありがとうございます。
この記事を読んだ何人かの知人も、やはり入団を勧めてくれました。その方向で心を決めているところです。
ただ、父方の祖父も母方の祖父も、歌も歌わず運動もせずに90過ぎまで生きました。両親は多少は歌っているようですが、すでに80歳半ばです。歌を歌って健康になって長生きしたら、私はいったいいくつまで生きるやら。老後が心配になります。

投稿: 樋口裕一 | 2010年10月11日 (月) 08時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/532807/49680191

この記事へのトラックバック一覧です: 六本木男声合唱団で練習。さて、入団するか!:

» 秋からの国内格安航空券、国内格安ツアー [国内格安航空券【T]
秋からの国内格安航空券、国内格安ツアー 航空会社の割引のない連休や年末年始も格安で購入できます。 JAL・ANAのチケットレス航空券なら前日、当日のご予約、空港での受取りもできます。 [続きを読む]

受信: 2010年10月 8日 (金) 09時08分

« 中山悌一一周忌特別演奏会、ドイツリートを堪能 | トップページ | 新国立『アラベッラ』、ときどき不満、のち感動。 »