« アンドリアノフのチェロ、そして武蔵野小ホール9列31番のこと | トップページ | ロベルト・ホルのリサイタルは最高だった! »

スロヴァキア放送交響楽団も悪くない

 10月28日、武蔵野市民文化会館でマリオ・コシックという若い指揮者によるスロヴァキア放送交響楽団を聴いた。曲目は、ドヴォルザークの8番と9番「新世界より」。

 一言で言って、一流オーケストラでもなく、大指揮者でもなかった! オーケストラの細かい破綻をあちこちに感じた。弦はかなりきれいなのだが、管楽器に微妙な美しさがない。指揮も、8番の第2楽章など、かなりよたよたしているように思えた。直線的な威勢のいいところは聴かせてくれるが、微妙なところになると、やはり若さが出てしまう。それに、どうも思い切って爆発できずにいる印象。

 いっそのこと、もっともっと東欧的にしてくれたら、もっと楽しめたのに。若い指揮者、かっこいいところを見せようとして、スラブ的な泥臭さから抜け出そうとしているのかもしれないと思った。

 とはいえ、このレベルの演奏を3000円で聞けたら、まったく文句なし。間違いなくドヴォルザークの音がし、東欧の音楽が聞こえ、音楽の楽しみを満喫できた。都心に出ないでこのような音楽を気軽に聴けるというのは、何と幸せなことだろう! それに、いつもいつも世紀の名演奏を聴く必要もない。これから伸びていく若い人の演奏を聞いて、その成長を見守るのもいいものだ。

 ただ、後ろのほうでは、ティッシュの袋をかさかさ音を立てながらいじる人がいて、隣の人は口の中で飴玉を転がす音を出し、ちょっと向こうの人は、演奏中に鞄を動かして鈴を鳴らし、あちこちで飴玉を出す音を立てていた・・・。気軽に音楽を聴けるというのは、こういうことでもあるのかもしれない。

 アンコールは、きっとスラヴ舞曲が始まるだろうと思っていたら、違ったようだ。確か交響曲第6番の第3楽章。最後のアンコール曲は何かわからなかった。映画音楽のような曲だったが・・・。有名な曲なのだろうか。

|

« アンドリアノフのチェロ、そして武蔵野小ホール9列31番のこと | トップページ | ロベルト・ホルのリサイタルは最高だった! »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/532807/49872531

この記事へのトラックバック一覧です: スロヴァキア放送交響楽団も悪くない:

« アンドリアノフのチェロ、そして武蔵野小ホール9列31番のこと | トップページ | ロベルト・ホルのリサイタルは最高だった! »