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多摩フィルのクリスマスコンサート みごと!

 1224日、大学で今年最後の授業とゼミを済ませた後、稲城iプラザで開かれた多摩フィルのクリスマスコンサートを聴いた。

先日、今村能指揮の多摩フィルによるラヴェルとプーランクのコンサートを聴いて以来、私は大ファンになっている。多摩フィルは、「多摩地域のためのプロフェッショナル・オーケストラ」として活躍している。もっと実力のほどが全国に轟いてしかるべき指揮者とオーケストラだと思う。

 前半は、多摩フィルのメンバーの室内楽。ジョーゼフ・ホロヴィツの金管五重奏によるミュージックホール組曲、ヘンデルのトリオ・ソナタ5番、ミヨーの木管五重奏による「ルネ王の暖炉」。

 いずれも初めて聴く曲。正直言って、なぜこのような曲目なのか、この配列にどんな意味があるのか、よくわからなかった。それと、どうもそれぞれの編成に明確なリーダーがいないようで、どんな音楽を聞かせようとしているのかもわからなかった。

 が、後半、読売日本交響楽団のコンサートマスターでもある小森谷巧さんが第一ヴァイオリンを務めるボロディンの弦楽四重奏曲第二番になると、がぜん音楽が生きていた。この曲は第三楽章が有名で何度か録音は聞いたことがあったが、実演は初めて。素晴らしい曲だと思った。演奏も見事。ロシアの情緒があふれ、ボロディンの交響曲を聴いて感じるような構成感の欠如もまったく感じなかった。小森谷さん以外のメンバーも、実に的確に弾いて、精妙なバランスを作っている。

 最後に今村能指揮による「ラ・ボエーム」第二幕。クリスマスイブの場面。ミミは嘉目真木子、ムゼッタは柴田尚子、ロドルフォは神林淳。歌手陣もそろっていた。オペラ好きの私にも、まったく不満のない歌手陣だった。多摩フィルハルモニア合唱団もすばらしい。

が、私は何よりもオケの音を堪能した。いやはや、東京の有名オケにまったく引けを取らない。鮮烈でクリアな音がびしっと決まるところがたくさんあった。小編成のオケなのにしっかりと厚みがあり、響きが美しい。今村さんの指揮も勢いがあって、リズミカルでわくわく感が強い。私は実はプッチーニ嫌いなのだが、第二幕だけではもったいないと、心から思った。

 多摩フィル、そして今村能、おそるべし!! フルオーケストラの本格的な曲を、このメンバーでぜひ聴きたい。

 夕食は、授業が終わってコンサート会場に行く前に、駅前であわててラーメンと餃子をかきこんだだけだったので、ちょっとさびしいクリスマスイブだったが、音楽的には満足。

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