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チャイコフスキーの「イオランタ」はおもしろかった

 武蔵野市民文化会館小ホールで、ロシア文化フェスティバル公演、チャイコフスキーの歌劇『王女イオランタ』を見てきた。ピアノ伴奏版。とてもおもしろかった。

 部分的に記憶のあるアリアがあったので、これまで何度か部分的には聴いたことはあったようだ。が、少なくとも全曲通してこのオペラを見るのも、聴くのもおそらく初めてだと思う。チャイコフスキー最晩年の90分ほどの短いオペラだが、めったに上演されないらしい。だが、とても面白かった。

 アンデルセンの童話に基づくという。ストーリーもわかりやすいし、メロディもとてもきれい。チャイコフスキーらしいメロディが頻出。親しみやすいアリアがいくつもある。

歌手陣もそろっていた。ロベルト役の寺田功治と医師役のアンドレイ・ブレウスがとりわけ良かった。イオランタ役はタマーラ・ザヴァリナヤという若いソプラノ。大変な美貌だが、歌のほうはやや不安定。とはいえ、全体的には極めて満足。ロシアの歌手たちも日本人歌手も、聴きごたえがあった。小ホールでのオペラもなかなかいいものだ。

 ピアノは岩崎能子。ピアノも良かったのだが、やはりピアノ伴奏の限界は感じざるを得なかった。オーケストラだったらどんなに良かっただろうとしばしば思った。

それに、どうやら今回の公演でピアニストは音楽を推進していく立場にはないらしく、歌をリードしていないように感じた。このような場合、ピアノが指揮の代わりに音楽を作ってもいいのではないか。そうしないと、肝心なところでピアノと歌がしっくりとかみ合わない。指揮者がしっかりとリードしないと、歌手たちはどうしても声を競い合おうとして、メリハリがなくなってしまう。もう少しセーブするべきところをセーブしていれば、もっと良くなっただろうと思った。

それにしても、なぜこんな魅力的なオペラがあまり上演されないのか、不思議だ。「エフゲニ・オネーギン」にも劣らない美しいメロディだと思った。さっそくCDとDVDをネットで注文した。

 

 しかし、実を言うと、そんなことをしている余裕はない。今年の大学の授業も昨日、終わったのだから、そろそろ本格的に原稿を書かなくっちゃ! 1月中旬までに2冊書かなければならないのに、なかなか捗らない。それもそのはず、自由になる時間はコンサートに使っている。これでは捗るはずはない。そろそろ気合を入れなくてはいけない!! と言いつつ、あすはまた第九を聴きに行く予定。

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