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新日フィル、フレッシュコンサートに満足

武蔵野市民文化会館で新日本フィルハーモニーによるフレッシュ名曲コンサートを聴いてきた。コロンビア生まれの若い指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダと日本の若いヴァイオリニスト長尾春花による演奏。全体的には、きわめて満足。

 若い人たちの演奏は実に楽しい。最初に「フィンガルの洞窟」。これはあまり良くなかった。楽器も体も十分に温まっていなかった感じ。次は長尾春花が加わって、メンデルスゾーンのヴァイオリン・コンツェルト。

長尾は、20歳そこそこらしい。名前は聞いたことがあったが、演奏を聴くのは初めて。ときどきぞっとするほど美しい音。流麗でありながらも感情に流されない。ただ、直線的、鋭角的でなく、ソフトで丸みを帯びた音づくりだと私は感じた。私は、もっと直線的なメンデルスゾーンのほうが好きなので、やや違和感を覚えた。2階の最後列だったので、よく見えなかったが、どうやらかなり容姿にも恵まれているようだ。きっとこれからのしてくるのだろう。

指揮のアンドレス・オロスコ=エストラーダについては、私は全く知らなかったが、ヨーロッパで話題になっているらしい。後半のブラームスの交響曲第一番は、かなりの力演。

骨太で力感にあふれ、細かいニュアンスもしっかりしている。弦のニュアンスをうまく引き出しているのがよくわかる。情熱を内に秘めたブラームスの音がする。

が、実をいうとちょっと退屈だった。いろいろとオケのニュアンスを取り出そうとしているのだが、どうしても一本調子を感じてしまう。それに、この人の音づくりも、かなりソフト。丸みを持たせようとする傾向があるように思った。もっと鋭角的に切り込んでくるほうが、少なくとも私の魂には響くのだが・・・。新日フィルについては、個々の楽器はきれいに響いたが、いくつかの楽器が重なるとあまりクリアでなかった。指揮のせいなのか、それともホールのせいなのか。

とはいえ、これから伸びていく若い人たちの演奏なので、あらさがしをしても仕方があるまい。ともあれ、とても楽しめたし、改めてメンデルスゾーンとブラームスの素晴らしさを味わうことができた。このレベルの演奏を2000円で聴けたのだから、文句なし。

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