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最近、気になっていること

・イチロー選手の調子が悪い。私は時間のあるとき、しばしばネットで大リーグの途中経過や結果を調べる。イチロー選手が気になるからだ。今年は絶不調の時期があったが、その後も調子に乗れない。かつてのように破竹の勢いで打ち始めるのを待っている。

 私は子どものころから、かなりプロ野球が好きだ。子どもの頃はもちろん巨人ファンで、長嶋が大好きだった。私が小学校1年生に上がった時に、長嶋が巨人軍に入団した。創刊時からの少年サンデー、少年マガジンの愛読者だった私は、マンガを通して野球を楽しみ、巨人の情報を仕入れた。川上哲治の晩年も記憶にある。数年前までは年に何度かは球場に足を運んでいた。今も、テレビで野球を見ることが多い。

 大人になってからはむしろアンチ巨人になったが、その中でとびきり熱烈に応援してきたのが落合(現、中日監督)とイチローだった。二人の孤高の職人といったところが実にいい。それだけに今季の不振は心配だ。もちろん、私が心配しても仕方がないのだが。

・以前は、イタリアオペラはほとんど見なかった。海外のオペラがやって来ても、イタリアオペラは自分には関係ないと思っていればよかった。だから実際には、来日オペラの演目の3分の1ほど見ていればよかった。ところが、オペラ関係の本を書くなどしているうち、そうも言っていられなくなった。プッチーニはまだ大いに苦手だが、それ以外ならイタリアものでも見るつもりになっている。が、そうなると、経済的に追いつかなくなった。

 数日前、NBSから2012年から13年にかけての3つの団体のオペラの来日案内が来た。全8演目のロイヤルシートが何と68万円! S席で43万円。できるだけ良い席で見たいが、さすがにこんなにオペラにお金を使ったら、家族に何といわれるかわからない!

・「探偵ナイトスクープ!」は今週もおもしろかった。タイムカプセルを見つけて、そこに書かれていた「お姉さんがほしい」という言葉を実現するべき、自分のお姉さんを貸し出すというエピソードが最高だった。見ず知らずの「姉」と「弟」のやり取りがいい。淡い恋心にも似た、「姉」願望。実によくわかる。

家族は誰もこの番組を喜ばないので、私は一人で笑い転げながら、そして涙を流しながら見た。

 背後からの視線を感じたことがないという相談者が、数十人から見られているのを本当に感じないのるかという実験もおもしろかった。昔の友人に、突然「誰かの視線を感じる。きっと誰かが俺を見ている」と言い出すような変な奴がいた。彼は「あの女は俺がじっと見つめていても、まったく気付かないような鈍感な女なので、いやになった」などといっていたこともある。もちろん、私は背後の視線など感じたことがないので、この実験は楽しんだ。

最後に、相談者は背後の視線に気づいたわけだが、それは、もしかしたら物音のせいだったのではないか。数十人が物音をたてずにいるのは難しい。音を感じて背後を振り返るくらいのことはあるだろう。その点についても検証してほしかった。

・それにしても暑い。外に出るのがつらい。できるだけ外に出ないで、家で原稿を書き、車で大学に行って、そこでもできるだけ暑くないところにいるようにしている。大学も教室、研究室とも、室温は28度に設定されているが、大勢を相手に大声でしゃべっていると、28度は暑すぎる。しかも、電気の使い過ぎのときなど、教室のエアコンが強制的にストップするようだ。まさしく試練の夏。

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コメント

こんにちは。樋口先生がマガジンやサンデーを創刊時から読んでおられたというくだりを興味を持って読みました。創刊号の内どれか一つでも綺麗な状態で保存してあれば、まんだらけ(ご存知かどうかですので一応説明させていただくと、漫画専門の古本屋さんで、確か渋谷に本店があった筈です)がかなりの値段で売れるでしょう。オペラ一本ぐらいは生で聴けるかも知れません。
さて、先週『プッチーニの愛人』という映画を観ました。ストーリー的にはスキャンダラスな割には淡々としてさほど面白くはありませんが、プッチーニの愛したトレ・デル・ラーゴの風景と映像の撮り方が美しいのが印象に残りました。使用されている音楽はこの映画の背景となる時代に作曲されていた『西部の娘』の一部をピアノで演奏したものです。実はこのオペラは、プッチーニの中ではそんなに人気の高い曲ではありません。恐らく、前作『蝶々夫人』までの、あのプッチーニ節が影を潜めたからでしょう。という事は、むしろ樋口先生には逆に抵抗感が少ないかもと思います。実際ピアノだけでこのオペラの一部を聞くと、まるでドビュッシーの様な感じもします。プッチーニは『ペレアスとメリザンド』を評価していたらしく、その影響はすでに『蝶々夫人』に見られるそうですが、この『西部の娘』では更に顕著です。オペラそのものをご覧になる場合はメトロポリタン(スラトキン指揮、ドミンゴ、ミルンズ等)が良いでしょう。西部劇の世界をそのまま凝縮させた様な舞台も良いです。「プッチーニは現実の日本や中国を見なかったから『蝶々夫人』や『トゥーランドット』では成功したが、実際にアメリカを見たために『西部の娘』は失敗した」といわれていますが、作風に新機軸を打とうとした点では、決して失敗ではないと思います。
この映画の事件からしばらく後の1918年プッチーニは、映画の舞台になった別荘に三浦 環を招待し、「日本の歌を聴かせて下さい」とリクエストします。三浦はオペラ歌手で蝶々さんを当たり役にしており、声そのものは恐らくヨーロッパの歌手に比較すれば弱かった筈ですが、本物の日本人が蝶々さんを演ずるから、その意味だけではリアリティが感じられたのでしょう。また三浦は邦楽の素養もありました。そこで謡曲(でしたか)『三十三間堂』からの一節を歌います。するとプッチーニはピアノでこの曲を弾き始め、次第に壮大な変奏曲に発展して行ったそうです。これを楽譜に残せば日本人にとっては貴重な遺産となった筈ですが、残念ながら即興だけで終わった様です。ただプッチーニの天才ぶりを伝えるエピソードといって良いでしょう。

投稿: 崎田幸一 | 2011年7月16日 (土) 09時40分

崎田幸一様
コメント、ありがとうございます。
少年サンデーとマガジン、もちろん、買ってから数カ月で捨てたはずですので、手元にはありません。テレビなどで時々表紙を見ますが、いつも懐かしい思いに駆られます。私は実は中学生くらいまで熱狂的な漫画少年でした。そして、30歳過ぎまでマガジンとサンデーは読み続けていました。
ところで、私はこれまでプッチーニを意図的に避けてきましたので、実はほとんど知識がありません。「プッチーニの愛人」という映画の存在は知っていますが、見る予定はありませんでした。が、「西部の娘」のこと、三浦環のこと、興味深く読ませていただきました。実は、テレビ(クラシカジャパンを含む)で放映されたオペラは、プッチーニもときどき録画しています。そのうち、プッチーニ・アレルギーが治るかもしれないので、その時には見ようと思っています。ただ、実際には、大好きなシュトラウスなどですら、あまり見る時間がないほどですので、いつになるかわからないのですが。そのうち、晩年のものを見てみることにします。ありがとうございました。

投稿: 樋口裕一 | 2011年7月17日 (日) 07時57分

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