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鳥栖のラ・フォル・ジュルネが来年は開かれない?

 私にとっての衝撃的なニュースが入ってきた。

鳥栖市議会9月定例会で、来年のラ・フォル・ジュルネ鳥栖の準備経費を削減する修正案が全会一致で可決されたという!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000236-mailo-l41

 事情はよくわからないが、文字どおりにとれば、来年のラ・フォル・ジュルネを開催できないということなのだろうか。まさか、そんなことはないと思うが、もしそうだとすると、大変なことだ。市長と議会の軋轢でもあるのだろうか。

 私もブログで書いたとおり、今年の鳥栖のラ・フォル・ジュルネは客を7万人近くを集め、大成功に終わった。演奏も素晴らしいものが多かった。私は大いに興奮した。これまでクラシック音楽に触れたことのない人々が、世界最高レベルの演奏に触れて、心から感動したはずだ。しかも、鳥栖は、ラ・フォル・ジュルネによって存在感を示し、文化都市として名を知られるようになった。これを機会に、鳥栖が、そして九州がもっともっと豊かな文化を誇るようになるものと思った。

 おそらく、ラ・フォル・ジュルネに足を運んだほとんどの人が、来年の開催を求めているはずだ。世界レベルの演奏家たちが次々と鳥栖を訪れて、名演奏を披露してくれるのに感動したはずだ。

このような音楽の祭典を1年だけでやめてしまうのは、あまりにもったいない。なんとかならないのだろうか。もちろん、クラシック音楽だけを特別扱いするのは問題があるかもしれない。が、クラシック音楽をきっかけにして、美術、演劇、文学など様々な技術文化への関心を広げることができるのではなかろうか。

 もし、どうしても鳥栖でできないのなら、私の故郷である日田市で、鳥栖のラ・フォル・ジュルネを受け継ぐことはできないだろうか。いずれにせよ、九州のクラシック音楽の大イベントがなくなってしまうとすると、残念で仕方がない。何とかうまい形で解決することを祈る。

 今日は、京都の立命館小学校で仕事。原稿を書くなどの仕事があるので、日帰りで自宅に戻った。夕食は、贔屓の店、京都駅前の新阪急ホテルの美濃吉で、今回もまた「鴨川」を食べた。絶品。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

感想(1)
鳥栖市議会が、来年のラ・フォル・ジュルネ鳥栖の準備経費を削減する案を可決した由。事情を知るには;
◇ 開催結果で赤字となったのか。経済波及効果が思ったほどではなかったのか
◇ 市民の反応がはかばかしくなかったのか。
◇ 費用の「削減」は、開催しない、という意味ではない。フォル・ジュルネ事務当局、関連支援諸団体等の対応はどうか。
◇ 東北復興機運との関係は。
◇ 国の文化支援関連予算の動向。
◇ 日田市での開催の可能性についての具体案。

ーーー等を調べてみる必要がありましょうね。

 小さなことですが、私が経験したあるアマオケでは、指揮者が団員に、聴衆にステージから笑顔で接するようにと指導したそうです。なかなか出来ないことでしょうが、コンサートの在り方について「一石を投じた」ことになるのではないかと思いました。

感想(2)
 いつもコンサートについて、含蓄のあるコメントを披露して頂いております。
 しかし、音を文字で表現するのは当然ながら至難の技です。
 例えは、「良かった」「気に入らなかった」と言われましても、現場に居合わせない当方にとりましては、現場の演奏状況を想像で、あるいは、自分の乏しい知識/経験で補う以外になく、またそれらが正しいものであるかどうかは、自分ですら自信が持てません。
これは(当たり前のようですが)文字批評の限界とされるものでしょうが、どう考えたらよろしいのか、----アドバイス頂けないでしょうか。
辻栄二
http://d.hatena.ne.jp/e-tsuji/

投稿: 辻栄二 | 2011年9月28日 (水) 12時27分

僕は来年も東京で楽しませて頂くつもりですが、やはり九州在住の皆さんにもこの祭典は楽しんで欲しいですね。鳥栖側の費用削減規模がどの程度なのかが気になります。樋口先生をはじめLFJの関係者方が現地サイドに働きかけておられると思いますが、今年はこれでも原発事故のあおりで規模縮小をせざるを得なかった事、それでも成功した事、来年(がマルタンさんのおっしゃった通りロシア音楽を特集するなら、チャイコフスキー等おなじみの作曲家の作品も多数演奏されますし)は初心者から愉しめる内容になるから、今年以上の集客が見込め、地元にもたらす経済効果も大きい事を訴えているなら、更に強調する方がよろしいでしょう。また地元の人に呼び掛けて署名運動を展開したり、有志者に寄附をお願いするのも有効な手段と思います。もし鳥栖での開催がいよいよ絶望的なら、日田でもいいですね。僕は残念ながら一度も行った事はありませんが、高校時代の先輩や同級生に日田出身生がいました。その内の一人に、天領の歴史が活きた良い所と伺っています。ここで生まれた井上準之助(字が間違っていたらすみません)は、命懸けで昭和初期の軍国化を阻止しようとしてたおれた、日本の誇りというべき人物です。また司馬遼太郎の『花神』でも、主人公の大村益次郎こと村田蔵六が日田に留学し、広瀬淡窓に詩作を学んだというくだりがありますね。この様に日田は全く行った事がない者にも、魅力的にうつります。この音楽祭が日田で開催されたら、よそから訪れるお客さんにも、参加して下さる内外アーティストの方々にも、コンサートの合間も楽しんでいただけるのではないでしょうか。そういう意味では、LFJ開催は鳥栖や佐賀県にとっても、その魅力を国際的に発信する好機な筈なんですけどね。
外野の分際で失礼しました。ともかく、無事鳥栖で、あるいは日田等来年も、九州でも開催される事をお祈りします。

投稿: 崎田幸一 | 2011年9月28日 (水) 21時51分

辻栄二様
コメント、ありがとうございます。
鳥栖市のHP上の市議会のやり取りを見つけましたので、それを見ようとしているところです。ただ、まだ議事録ができていないようで、映像があるだけのようです。これをきちんと見れば、何が問題になっているのか、理解できるかもしれません。
が、大慌てで見たところでは、議員の皆さんもラ・フォル・ジュルネの成功と市民の好評は認めながらも、経費面にこだわっておられるようです。不透明な部分があったのかもしれません。芸術の場合、前もって経費を示すのが難しいことがあるのですが、そうしたことも、今回の問題の根本の部分にあるのかもしれません。が、いずれにしましても、しっかりと映像を見る必要がありそうです。
ところで、私のコンサートの感想についてのご意見もいただき、ありがとうございます。
ただ、私のこのブログは「批評」などではなく、あくまでも「感想」ですので、そしてしかも、基本的には自分が演奏を忘れないための日記のようなものですので、あまり言葉によって音楽を描写することについては意識しておりません。できるだけ30分以上ブログには使わないという原則を自分なりに設けておりますので、あまり言葉も選ばず、書き散らしております。ただ、後で自分でその時の音楽を思い出せるように、少なくとも感動や失望を思い出せるように書こうとしているにすぎません。そのため、おっしゃる通り、音楽をうまく言葉にできていないことも多いと思いますし、変換ミスも多いと思います。反省しているところですが、ある程度やむを得ないとも思っております。不足がありましたら、ご容赦ください。
もし、「批評」であれば、そして、原稿料の発生する文章であれば、もう少し正確に、楽器の音色、演奏家の解釈などについても触れるべきだと思っています。
もちろん、アドバイスになどなっておりませんが、このようなことでよろしいでしょうか。

投稿: 樋口裕一 | 2011年9月29日 (木) 07時59分

崎田幸一様
コメント、ありがとうございます。
まずはやはり鳥栖で何としてでも、LFJを続けてほしいですね。私にできることがあればやりたいと思っていますが、なにしろ、事情がよくわからずにいます。
日田市は、今も両親や親せきが住んでいますが、父が転勤族だったため、実は私自身は、5歳まで住んでいただけで、その後は、祖父母(もちろん、ずっと以前に他界しました)や両親のもとに訪れるときに寄るくらいです。が、愛着は抱いています。
鳥栖がだめなら、日田だけでないにせよ、久留米などを含めて、いくつかの都市で分散開催する方法もあるのではないかと思っています。ともあれ、事情を知りたいと思います。

投稿: 樋口裕一 | 2011年9月29日 (木) 08時05分

樋口 様
 鳥栖のラ・フォル・ジュルネのことですが、正確には「議事録」を見ないと分らないことですね。
 しかし、私は「議事録」でも分らないところは一杯ああるのではないか、と思っております。
 つまり、芸術助成というようなことは、経費(市の予算)と引き換えに、いくら検討/討議してみても、答えが出るような問題ではないからです。
 言ってみれば、一重に当局者の「思惑」次第、ということになるのですが、私は「削減」したからといって、市当局が「後ろ向き」である、とは単純に考えられません。日々の生活を抱えた市民の感情に配慮することが、「前向き」である場合もあります。
 以前聞いた話ですが、やはり芸術助成について、予算削減が囁かれた時、ある有名ホール近辺の住民は、ホールを更地にせよ、と主張したとか。
 つまり、ホールに通う人たちは、地元商店街を素通りするだけで、街の為にならないからだ、ということが噂の種になりました。
 
 しかし、以前、一旦は助成のための予算を可決したという事実を思えば、今後の成り行きによっては、また助成の方向に傾くということも考えられるわけです。
 取りあえずは議事録。
 何か分りましたら、またレポートして頂ければ有難いです。

 それから「感想」と「批評」についてのお考え------ もっともことだと思いました。
辻栄二
http://d.hatena.ne.jp/e-tsuji/

投稿: 辻栄二 | 2011年9月29日 (木) 13時30分

記事をみると、「削減」ではなく「削除」と書いてありますね。

原因のひとつは、例の払い戻し騒動で時間がかかり、報告ができてないことだと書いてあります。「市が企業に協賛金を求める運営方法も問題」だとしているのは、よくわからない。市長は12月議会で再提出の意向ということですから、問題点をクリアしていけば、まだ開催の目はありそうです。

ご興味あるかわかりませんが、鳥栖はことし、サッカーも頑張ってます。上位争いに絡んでおり、J1昇格の可能性があるそうです。

私はこのイベントに批判的になりましたが、新潟、金沢、びわ湖、鳥栖などの地方都市で、自治体が責任をもってやっていくのはいいと思ってますので、鳥栖の火が消えてしまいそうなのは残念に思います。

投稿: アリス | 2011年9月29日 (木) 20時17分

辻栄二様
コメント、ありがとうございます。
おっしゃる通り、市議会の録画を見ても、背後にどのようなことがあるのか、事情を知らないものにはよくわかりませんね。
市長をはじめとする執行部は必死にやろうとしているのですが、市議会の中に、経費の透明性、市の財政への圧迫、各種企業への依存などを理由に歯止めをかけようとする人々がいるということのようです。ただ、それが反対のための反対なのか、それとも、ラ・フォル・ジュルネを健全に運営するための建設的な異議七日、部外者にはよくわかりません。ともあれ、なんとか来年も開催してくれることを祈るばかりです。

投稿: 樋口裕一 | 2011年10月 2日 (日) 08時32分

アリス様
コメント、ありがとうございます。
おっしゃる通り、まだ可能性はゼロではないようです。本当に、手続き上の問題だけであれば、来年も開催されるのかもしれません。今年の開催も、一度は否決されたのち、二度目の採決で、賛否同数の上、議長の判断で可決されたとのことです。
私は、鳥栖のライバル(だと勝手に思っている)大分県日田市の生まれですので、鳥栖の活躍そのものにはむしろ嫉妬を覚えるばかりなのですが、ともあれ、九州の文化がもっともっと豊かになり、全国に白江っルようになってくれることを祈っています。

投稿: 樋口裕一 | 2011年10月 2日 (日) 08時38分

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