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ベトナム旅行中 2日目

今、ベトナムのホーチミン市にいる。

実は、ベトナム旅行を考えていたので、このひと月、ことのほか忙しかった。仕事に片を付けて出発しようとしていたため、コンサートにも行けず、CD、DVDもほとんど楽しめなかった。

昨日(3月5日)の夕方、日航機で成田を出発して、夜の11時前(日本時間の6日午前1時前)に空港の到着。一晩寝て、今朝(6日)、さっそくメコンクルーズに出かけた。

ホーチミン市を出て、国道一号線を車で走って、ミトーに向かった。ミトーというのは、ホーチミン市から車で1時間半ほどのところにあるメコンデルタの入り口の町で、果物が豊富なことで有名らしい。

 車で走るうち、20年ぶりのホーチミンの変りように驚いた。

20年前には、空港にはまだ戦争の後と思えるような塹壕めいたものがあった。アメリカとの関係を修復したばかりで、街の中で英語を見かけることもほとんどなかった。アオザイを着た女性がたくさんいて、自転車とバイクがごった返していた。車はちらほら。道は交通ルールを守らない大量の自転車やバイクで大混乱。歩行者が道路を渡るのも命懸けだった。一台に4,5人乗ったバイクも珍しくなかった。

ところが今は、道は舗装され、新車がいきかい、道路に英語が溢れている。アオザイ姿の女性をほとんど見かけない。車とバイクがごった返しているが、自転車はほとんどない。自転車に乗っているのは、バイクの免許をとれない少年少女のみといってもよいほど。バイクに高級なもの、安いもの、壊れかけたものといった差はあるが、ともあれ、老いも若きも、男性も女性も、ほとんどの人がバイクに乗っている。その多くの人が、マスクやタオルで口の周りを覆っている。

中心街にはビルがたくさん見える。日本、韓国、中国、台湾、アメリカの企業名もあちこちに見える。少し中心街を離れると20年前を思わせる薄汚れた小さな店が立ち並んでいる。が、20年前の貧しさからは考えられないほどの変わりようだった。

ミトーに到着し、メコン川を小型の舟に乗って中洲のひとつに行った。ロン島だったと思う。そこで自生する木々、果物を見ながら散策。休憩所で果物を食べた。食べているうち、ベトナムの民族音楽を演奏するグループが登場。初めて見る一弦の楽器や二弦の楽器などがあって面白かったが、演奏としてはほとんど素人。音楽的にも、どのくらい民族性に基づくものなのかは分からなかった。

その後、二人が手でこぐボートでジャングルの中の水路を二〇分ほど進んで船着き場まで戻り、そこからミトーに戻った。

ミトーで昼食。メインはこの地方の名物料理であるエレファント・フィッシュ(象耳魚)のから揚げをライスペーパーに巻いたもの。これは実においしかった。また、チャーハンに薄味のスープをかけて食べるあんかけ炒飯(というよりも、ほとんどチャーハンのお茶漬けというべきか)もおいしかった。ベトナム料理はさすがにおいしい。

その後、車でホーチミン市内のホテルに戻って、一休み。あわててこの文章を書いた。少々疲れた。

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コメント

ベトナムの自然は、日本とはまた違った意味できれいで、食べ物もおいしいと聞いています。ベトナム戦争の頃、ぼくはまだ小学生でしたが、未だ殺しあいをしている国がある、と心を痛めました。それから40年近く経ちますが、今回の樋口先生のブログを読んで、改めて平和の尊さをかみしめます。漫画ですみませんが、『大使閣下の料理人』という、昔講談社の週刊モーニングに連載されていた作品の前半では、ベトナムが舞台になっており、この国についてよく取材している様に思えました。
ところで、今年のラフォル・ジュルネについて特集をしたぴあのクラシック・フリー誌では、予告通りとはいえ、先生の熱いお話が載らず淋しい限りです。それに、今年も面白そうなコンサートが目白押しですが、スケジュール表を見るとちょっと地味な印象ですね。ドイツ系の指揮者もロシアものはやるだろうに、去年の同誌で先生が推しておられたチチナゼは、今年は来ない様です。それにオペラを演奏会形式ででも上演すればと思いますが、全くありません。しかしなかなか耳にしないロシア正教聖歌や民族音楽など、この音楽祭ならではのいい企画もあります。来年以降、先生のお好みから外れないテーマになったら、また戻って下さい。この場合、プッチーニ(僕は好きです)やマーラー(どちらかと言えば、まあまあ好きです)が単独のテーマにならない事を祈ります。

投稿: 崎田幸一 | 2012年3月 8日 (木) 21時57分

ベトナムの自然は、日本とはまた違った意味できれいで、食べ物もおいしいと聞いています。ベトナム戦争の頃、ぼくはまだ小学生でしたが、未だ殺しあいをしている国がある、と心を痛めました。それから40年近く経ちますが、今回の樋口先生のブログを読んで、改めて平和の尊さをかみしめます。漫画ですみませんが、『大使閣下の料理人』という、昔講談社の週刊モーニングに連載されていた作品の前半では、ベトナムが舞台になっており、この国についてよく取材している様に思えました。
ところで、今年のラ・フォル・ジュルネについて特集をしたぴあのクラシック・フリー誌では、予告通りとはいえ、先生の熱いお話が載らず淋しい限りです。それに、今年も面白そうなコンサートが目白押しですが、スケジュール表を見るとちょっと地味な印象ですね。ドイツ系の指揮者もロシアものはやるだろうに、去年の同誌で先生が推しておられたチチナゼは、今年は来ない様です。それにオペラを演奏会形式ででも上演すればと思いますが、全くありません。しかしなかなか耳にしないロシア正教聖歌や民族音楽など、この音楽祭ならではのいい企画もあります。来年以降、先生のお好みから外れないテーマになったら、また戻って下さい。この場合、プッチーニ(僕は好きです)やマーラー(どちらかと言えば、まあまあ好きです)が単独のテーマにならない事を祈ります。

投稿: 崎田幸一 | 2012年3月 8日 (木) 21時58分

すみません、何故かちょっと手直しをしただけのつもりが、二回投稿してしまいました。

投稿: 崎田幸一 | 2012年3月 8日 (木) 22時00分

崎田幸一様
コメントありがとうございます。
20年前、ベトナムにも平和が訪れたと思っていたのですが、今から考えると、かなり戦争のあとを引きずっていたように思います。今は、アメリカ人に対するわだかまりもないようで、観光客にもアメリカ人らしい人たちがたくさんいます。ベトナムは平和を謳歌しているようにみえます。
ラ・フォル・ジュルネ、確かに曲にもなじみのないものが多く、演奏者も地味ですね。これはきっと、ロシア音楽にあまり詳しくない私だけの印象ではないと思います。が、きっといつも通りすごい演奏の連続だろうと思います。大いに期待しています。
明日の朝、早くホテルを出てハノイ観光をして、その日のうちに日本に立ちますので、今日はこのくらいにしておきます。

投稿: 樋口裕一 | 2012年3月 8日 (木) 23時59分

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