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ミドリ・ザイラーのバッハの無伴奏パルティータとヤンソンス指揮の「エフゲニ・オネーギン」BD

 66日、王子ホールで、昨日に続いてミドリ・ザイラーのバッハ演奏を聴いた。今晩は無伴奏パルティータの1・2・3番。

 全体的に昨日と同じ印象。もっと強く表現してほしいのだが、表現が遠慮がち。ときどき、おかしな音も混じる。リズムも時々、停滞する。健闘はしているのだが、まだ発展途上の感じ。

 

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 久しぶりにオペラのBDを見た。マリス・ヤンソンス指揮、シュテファン・ヘアハイム演出、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の「エフゲニ・オネーギン」。

 指揮に関しては、クリアでメリハリがあって、それはそれで素晴らしい。チャイコフスキーらしい抒情もたっぷり。音の重なりが実に美しい。

ただし、歌手たちは指揮のレベルに比べると、やや劣ると思う。オネーギン役のボー・スコウフスもタチアナのクラッシミラ・ストヤノヴァも、悪くないのだが、歌だけで唸らせるまでには至らない。レンスキーを歌うアンドレイ・ドゥナエフはかなり苦しい。グラーミン公爵役のミハイル・ペトレンコが歌手の中では出色。

 演出はなかなかおもしろい。全体がオネーギンの回想という形をとっている。なるほどと思う。オネーギンはあれこれと小芝居をするが、それはそれで音楽にもあっている。ただ、回想という形をとっているので、冒頭、第三幕の音楽で始まる。私としては、やはりこのオペラは、あの片田舎の屋敷での陰鬱で甘いメロディで始まってほしい。冒頭が全体の雰囲気を作り出しているので、それを変えてしまうと、オペラ全体が変わってしまいそうな気がする。

 そうしたことを含めて、陰鬱で曖昧な魅力にあふれたこのオペラを、クリアで明晰なオペラにしているのが、今回の上演の特徴と言えるだろう。私自身は、陰鬱であいまいなほうが好みだが、ヤンソンスを聴くと納得させられる。

 

 自宅でオペラBDを見ていても、仕事がたまっているので、ゆっくりできない。どうしても、仕事が気になってしまう。困ったものだ。

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