久しぶりにバイロイトの町を歩いてみた
バイロイト、2日目。
バイロイトの町自体には、はじめてヨーロッパ旅行をした1977年にも訪れたが、バイロイト音楽祭は、97年、99年、2008年に次いで4回目。4年ぶりのバイロイトだ。
朝は原稿を書く仕事をして(実は、ザルツブルクでも、音楽を聞きに行っている時以外はホテルで原稿を書いていた!)、昼間、いつものように一人でフラフラと外出した。まずは祝祭劇場まで歩いてみた。丘の上に赤みを帯びた劇場を見て、35年前に初めて劇場を見たとき、そして15年前に初めて音楽祭に来た時の感動がよみがえった。
その後、中心街を歩いた。歩くうち、バイロイトの地理を思い出してきた。マクシミリアン通り、リヒャルト・ワーグナー通りを通って、久しぶりにヴァーンフリート館(ワーグナーの私邸)まで行った。中に入ろうとしたら工事中でしまっていたので、ワーグナーの墓参りだけしておいた。
今日は昨日ほど暑くはない。昨日は30度近くあったので、エアコンのない部屋はこたえたが、今日はたぶん25度くらい。日向は暑いが、陰に入ると涼しい。ホテルの室内も、日が当っても、なんとか耐えられる。
昨日書き忘れていたが、このホテル、決してひどいホテルではない。確かに、エアコンもバスタブも冷蔵庫もないが、外観は美しく、清潔で朝食も悪くない。昔ながらのヨーロッパのホテルということだろう。泊っているのも、品の良いヨーロッパ人たち。かなり高齢の人が多い。朝食の時、横でドイツ人の夫婦らしい2人が話していたが、言葉の中に、「ヴァーグナー、ヤンソンス、バッハ」などという人名が交じっていたので、きっとほとんどが音楽祭を聴きに来た人たちだろう。ここから会場まで歩いていけるので、音楽祭の客には便利だ。
明日は「さまよえるオランダ人」。5日連続でワーグナーが続く。
日本に戻ると、仕事の上での厳しい現実に立ち向かわなければならない。明日から帰国までの間、つかの間の夢の日々を過ごそう。
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