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マンツのクラリネット演奏はとても楽しかった

 1210日、武蔵野市民文化会館小ホールで、セバスチャン・マンツのクラリネット・リサイタルを聴いた。ピアノは三輪郁。とても楽しめた。

 前半は、シューマンの幻想所曲集作品73とブラームスのクラリネット・ソナタ第1番。後半は、ドビュッシーの第一狂詩曲、フランセの主題と変奏、ミヨーのスカラムーシュ。つまり前半はドイツ、後半はフランスの音楽。マンツはユーモアある口ぶりで観客に話しかける。ピアノの三輪さんが通訳。三輪さんの通訳も人柄を反映してか、とても楽しく、客の笑いを誘う。

 ブラームスは、輪郭の明確なくっきりとした音楽づくり。かなり若々しくて晩年のブラームスの雰囲気はない。あまりのめりこむ演奏ではなく、かなり客観的。しかし、音が美しく、構成がしっかりしている。客観的な音の中にぐっと抑えたロマティックな心がのぞく。私はとても心ひかれた。

 後半は、ユーモラスで楽しい音楽が中心。私の知らない曲ばかりだった。3曲とも、ジャズなどの影響を受けたアメリカっぽさのある曲といえるかもしれない。孫のために書いたというフランセの曲がおもしろかった。孫を表すテーマが示され、様々な孫の行動が返送曲によって示される。クラリネットの悪戯っぽい音で表現されるので、とてもユーモラス。クラリネットのテクニックは実に素晴らしい。ミヨーの曲も軽妙で楽しい。

 ピアノの三輪郁も、のめり込まずに客観的なところが実にいい。大人の音楽の雰囲気がある。マンツのクラリネットに実にピッタリ。

 アンコールは知らない作曲家の知らない曲が2曲。アレック・テンプルトン作曲ポケットサイズ・ソナタ第1番の第三楽章と、アドルフ・シュライナーの「インマー・クライナー(だんだん短く)」。後者は、クラリネットを分解してだんだん短くし、最後にはリードだけで演奏する曲。とてもユーモラスでありながら、技巧をこらした曲。

 とても楽しかった。実に満足。

 

 ところで、しつこいようだが、多摩大学樋口ゼミ主催のコンサートを告知する。私たちのゼミは、クラシック音楽を多くの人に聞いてもらうための活動をしている。ぜひとも、多くの方においでいただきたい。詳しくは、前回(12月5日)のブログ記事をご覧いただきたい。

 

●飯田みち代+笠松泰洋のデュオ (日本を代表するソプラノと話題の作曲家のデュオ!)

・演奏曲目 シューベルト 「楽に寄す」「野バラ」 笠松泰洋「ラクリモーザ」「足羽川」

山田耕筰「さくらさくら」「からたちの花」フォーレ「リディア」など

・1月9日 19時開演 文庫café みねるばの森(九段下駅 徒歩3分)

・料金  4000円(軽食ドリンク付き)

・連絡先 080-4604-1560add9_imagine1560@i.softbank.jp(浅島)

 あるいは樋口裕一ブログ

 

●森美代子+松尾俊介デュオリサイタル(若手を代表するソプラノ歌手とギターの新星のデュオ)

・曲目 「もののけ姫」「いつも何度でも」などのじぶりの歌 オッフェンバック 「ホフマン物語」よりオランピアのアリア「森の小鳥は憧れを歌う」ドリーブ 「カディスの歌」

・2月3日19時開演 多摩市永山公民館 ベルブホール(小田急・京王の永山駅より100メートル)

・入場料 一般1000円、学生800円、中学生以下500円。

・チケット申し込み連絡先 wanokokolo@softbank.ne.jp あるいは樋口裕一ブログ

 

●山本裕康(チェロ) バッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏

 日本を代表するチェリストの山本裕康が、40人を前にバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏する。客は40人前後。気軽に飲み物を飲みながら、奥深いバッハの世界に入ることができる。

 第一回 29日(土)で 第1と第5番、第二回は 420日(土)で第2番と第6番、第三回は 622日(土)で 第3と第4番。料金は一回につき4000円。全3回通し券で10000円。すべて軽食ドリンク付き。

 申し込み先 tamazemi@gmail.com あるいは樋口裕一ブログ

 

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