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マリア・アレイダの驚異のコロラトゥーラ

 12月20日、武蔵野市民文化会館小ホールで、マリア・アレイダのソプラノ・リサイタルを聴いた。まだかなり若くて、かなりきれいな歌手。私は名前さえ聞いたことがなかった。ピアノ伴奏は斎藤雅広。まさしく驚異のコロラトゥーラ。

 前半は、コロラトゥーラ名曲集という感じ。グローテの「ナイチンゲールの歌」で始まったが、いきなりコロラトゥーラ全開。その後、デラクァの「牧歌」、グラナドスの「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」、グノーの「おお、かよわき燕、ドリーブの「ラクメ」の「鐘の歌」、「リゴレット」のジルダのアリア、「ホフマン物語」のオランピアのアリア。

 表現力はまだ十分に開発され尽くしていないと思った。それにときどきコントロールの甘いところがある。まだ完成されていないといっていいだろう。これからもっと上手になって行く人だと思う。が、高音の声の美しさ、その響きの強さは比類がない。「一体、どこからこの声を出しているんだろう」というプリミティブな疑問を抱きたくなるような人間の声とは思えない高音がホール全体に響き渡る。これはほかの誰にも真似できない技だと思う。

 後半は、クリスマスキャロルや「ロンドンデリーの歌」など、あまりコロラトゥーラが表に出ない選曲。最後はモーツァルトの「アレルヤ」。実を言うと、私は後半の選曲は多少物足りなかった。それに、このような単純な曲だと、ピアノ伴奏がやりにくそう。いつものように斎藤雅広の名人技のピアノ伴奏なのだが、後半の曲では、多少、歌と合わないところを感じた。

 アンコールは、「キャンディード」の有名なアリア。これは絶品。素晴らしかった。後半、感動に襲われた。英語の歌が実にいい。ほかのどの曲よりも、本当に自分のものにしている感じ。アンコールの2曲目は、本日の最初に歌ったグローテの「ナイチンゲールの歌」。きっと本人は、最初の歌はまだ本調子でなかったということだろう。素晴らしかった。

 一般には名前は知られていない名歌手の演奏を聴けるのは、武蔵野市民文化会館ならでは。改めて、企画の素晴らしさに驚いた。

 

 ところで、しつこいようだが、多摩大学樋口ゼミ主催のコンサートの紹介をまたもしておく。詳しくは本ブログの11月24日の記事参照。

http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-3849.html

 

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2013年1月9日19時、ライマンのオペラ「メデア」日本初演の主役を歌って大きな感動を巻き起こした日本を代表するソプラノ歌手・飯田みち代が、話題の作曲家、笠松泰洋のシンセサイザーを伴奏に歌う。曲目は、シューベルトやフォーレの歌曲、笠松泰洋の曲など。場所は、九段下駅から徒歩3分のところにある寺島文庫Caf
é「みねるばの森」(多摩大学の寺島実郎学長が運営する知の殿堂というべきカフェ)。軽食・飲み物付きで4000円。40人しか入らない狭い空間で、飯田さんの歌を目の前で聴ける!!

 予約申し込み先 08046041560(浅島)add9_imagine1560@i.softbank.jp

 

 

Photo


2013年2月3日19時、若手のコロラトゥーラ・ソプラノを代表する森美代子とギターの新星松尾俊介のデュオ。曲目は、ジブリの歌やコロラトゥーラの名曲。場所は、京王・小田急の永山駅から徒歩1分の永山公民館ベルブホール。子どもからお年寄りまで楽しめる親しみやすい曲やコロラトゥーラの名人芸が味わえる!

料金は一般1000円、学生800円、中学生以下500円。

予約申し込み先 wanokokolo@softbank.ne.jp

 

 

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