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「メデア」芸術祭大賞受賞、ミニコンサート、そして多摩市民第九演奏会

 文化庁主催の芸術祭の音楽部門の大賞をライマン作曲のオペラ「メデア」の二期会公演が受賞したことを知った。

もちろん、下野竜也の指揮、飯塚励生の演出、読売日本交響楽団の力にもよるだろうが、その主役のメデアを演じたのが、飯田みち代さん。私たち多摩大学樋口ゼミが1月9日にコンサートを企画している日本を代表するソプラノ歌手だ。逆に言うと、私たちのゼミは、それほど素晴らしい演奏家に演奏していただいているということだ。これはゼミにとってまさしく朗報。飯田さんおめでとうございます!

1月9日の樋口ゼミ主催のコンサートについては、以下をご覧いただきたい。

http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-3849.html

 

本日12月22日、東京児童療育病院(みどり愛育園)で、本田佳奈さん(1st vn)、石井花菜美さん(2nd vn)、伊藤瑳紀さん(va)、福原明音さん(vc)の四人の桐朋学園大学の学生さんによる弦楽四重奏演奏のミニコンサートを多摩大学樋口ゼミ主催で開いた。

クラシック曲はバッハの「主よ、人の望みの喜びを」のみで、あとはクリスマス曲など。聴いてくれたのは障がいのある子どもたち。

障がいのある子どもたちなので、音を立てることもある中で、四人はとてもよい演奏をしてくれた。四人の才能あふれる学生に感謝。子どもたちも真剣に聴いてくれた。喜びを体で表現してくれる子もいた。音楽の力は素晴らしい。生の音の素晴らしさをきっとみんなが味わってくれたと思う。

多くの人に音楽の素晴らしさを伝えたい。障がいのある子どもたちは生の音楽を味わう機会が少ないはずだ。今回の企画をしたのは、私のゼミに所属している障害のある女子学生だった。このような活動を続けたい。間違いなく、音楽の力は子どもたちの魂の中に入り込むだろう。

 

その後、車でパルテノン多摩に急いで、第26回多摩市民第九演奏会を聴いた。古谷誠一指揮によるTAMA21交響楽団、合唱は多摩市民「第九」をうたう会。とてもよかった。

初めに「ナブッコ」序曲と「いけ、わが想いよ、黄金の翼に乗って」。消えゆくような合唱の最後は素晴らしかった。

第九もみごと。もちろん、先ごろ聴いたバイエルン放送交響楽団や昨日聴いた読売日本交響楽団とはかなり違いはあるが、木管(とりわけ、オーボエとフルート)が実にしっかりして、弦が美しい。指揮者の表現をしっかりと実現している。弱点はあるが、それ以上に感動的な個所がいくつもあった。指揮の古谷(「こたに」と読むらしい)さんも実に知的な組み立てで、オケの弱点を理解したうえで、メリハリをつけていく。はらはらしながら聴く、ということもなく、大いに感動した。アマオケといえども軽んじることはできない。70年代に聴いていた在京のプロのオーケストラとそれほどレベル的に変わりがないのではないか。

ソリストも素晴らしかった。まず、バリトンのカルロ・カンにびっくり。昨日、与那城さんに圧倒されたばかりだったが、与那城さんにも匹敵する素晴らしさ。テノールの村上敏明、アルトの菅家奈津子も文句なし。音程のしっかりした声が伸びる。そして、ソプラノの宮澤尚子にはもっとびっくり。太めの美しい声でりんりんと響く。こんな素晴らしい歌手たちが聴けるとは思わなかった。

合唱もみごと。間違いなく素人集団だと思う。男性陣の人数が少ないために、声を張り上げているのだろう、男声がときどき苦しそう。が、全体的には感動をかきたて、喜びの思いを場内に響かせていた。

パルテノン多摩大ホールが満員になっていた。もちろん、合唱やオケの人々が知り合いを呼んで満員にしたということだろうが、義理で来た客も間違いなく第九の素晴らしさに触れて感動したことだろう。そして、演奏する人々と思いを一つにして喜びを感じたことだろう。これが「第九」の凄いところだと思う。

非常に満足。このようなレベルの高い演奏がなされ、それを多くの市民が聴く。ともに音楽を味わう。私はこのようなことをもっと日常的なことにしたくて、ゼミ活動を行っている。

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