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飯田みち代+笠松泰洋デュオコンサート迫る、そしてロッシーニオペラDVDのこと

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 多摩大学樋口ゼミ主催の飯田みち代+笠松泰洋デュオコンサートが近づいた。

私のゼミは多くの方にクラシック音楽を聴いてもらうことを目的に活動している。これまでにも、多くの一流演奏家によるコンサートを運営してきた。その一環としてのコンサートだ。

 飯田みち代さんは、芸術祭の音楽部門の大賞を受賞したライマン作曲のオペラ「メデア」日本初演の主役を歌って大きな感動を巻き起こした日本を代表するソプラノ歌手。笠松泰洋さんは、蜷川幸雄氏の舞台音楽を手掛ける話題の作曲家。笠松さんの作曲した歌も飯田さんが歌う。40人ほどの狭い空間で飯田さんの歌を聞けるのは最高のぜいたくだ。

 

・演奏曲目

 シューベルト 「楽に寄す」「野バラ」

 笠松泰洋「ラクリモーザ」「足羽川」

 山田耕筰「さくらさくら」「からたちの花」

 フォーレ「リディア」

 ドナウディ「私の愛の日々」

 マスカーニ「友人フリッツ」より「わずかな花を」

                  (ただし、変更の可能性あり)

・演奏者 飯田みち代(ソプラノ) 笠松康洋(シンセサイザー)

・日時 2013年1月9日 19時開演

・場所 寺島文庫Café「みねるばの森」 九段下駅5番出口徒歩3分

・料金  4000円(軽食ドリンク付き)

・予約申し込み先 08046041560(浅島)add9_imagine1560@i.softbank.jp

 

 多くの方に聴いていただきたい。

 

 ところで、正月の間、ずっと原稿を書いていた。そして、疲れてきたら、ロッシーニのオペラのDVDを見ていた。いくつか感想を書く。

 

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ロッシーニ「オリー伯爵」 2011年のメトロポリタン・オペラ公演

 「オリー伯爵」はロッシーニとしては最後に近いオペラ作品。フランス語で歌われる。

 メトロポリタンのオペラは期待にたがわず、間違いなく楽しませてくれる。これもそんな映像だ。アデールを歌うディアナ・ダムラウとイゾリエを歌うジョイス・ディドナートが、言葉を失うくらい素晴らしい。ダムラウは実演も映像もCDも何度も聴いているが、現在最高のコロラトゥーラであることは間違いないだろう。ディドナートは初めて聴いたが、声がきれいで、音程がしっかりしていて、実に素晴らしい。

ただ、どうも私は、大人気テノール、フアン・ディエゴ・フローレスについては、なぜこの歌手に人気があるのかよくわからない。何に原因があるのかよくわからないが、私はこの人の声を「甲高い」と感じて、乗り物酔いになったような気分に陥る。

全体的に「ランスへの旅」とそっくりのメロディが続く。きっと作曲が間に合わなくて、転用したのだろう。が、ロッシーニに対して硬いことを言うのはよそう。ともあれ、楽しい。ともあれ、わくわくする。それで十分。

 

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・「絹のはしご」 マルク・アンドレーエ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団

だいぶ前に中古店で購入し、そのまま見ないでいたDVD。原題がScala di Seta。買ったときにはしっかりと認識していたはずだが、長らく放置するうち、この「スカラ」という文字面から、ついスカラ座公演だと勘違いしてしまったようだ。序曲が始まってすぐ、スカラ座らしからぬ音に驚いて、記載を確かめた。1983年の公演。最近の演奏とかなり雰囲気が異なる。80年代はロッシーニをこのように演奏していたのだということにむしろ驚く。最近の演奏のようなはじける生きの良さをあまり感じない。ハイドンのオペラでも見ている感じ。演出もきわめてオーソドックス。全体的に決して悪くないのだが、むしろ、この30年の間にどれほどロッシーニの上演がこなれてきたかを感じる。

今の歌手たちのようにロッシーニ歌いという雰囲気はない。が、歌手のレベルはかなり高い。ジューリアのカルメン・ラヴァーニ、ジェルマーノのロベルト・コヴィエッロ、ドルモンのトゥリオ・パーネ、ブランザックのマリオ・キアッピ、ドルヴィルのエルネスト・パラシオなど、とても美しい声のしっかりとした歌。

ともあれ、イタリアの地方の歌劇場のロッシーニ公演という感じの映像だ。

 

・「チェネレントラ」 ブルーノ・カンパネッラ指揮、ヒューストン交響楽団。チェネレントラを歌うのは、チェチーリア・バルトリ、ドン・ラミーロをラウル・ヒメネス、ドン・マニフィコをエンツォ・ダーラが歌う。これは実に楽しいオペラ・ブッファ。バルトリはもちろん、ダーラもヒメネスも実に芸達者でおもしろい。歌も最高。ロッシーニのオペラブッファの楽しさを存分に味わえる。ただ、ちょっと映像が古くて不鮮明なのが珠に傷だが、音楽的には文句なし。

 

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「アルジェのイタリア人」 ブルーノ・カンパネッラ指揮、パリ・オペラ座公演。

 イザベッラのジェニファー・ラーモアの歌と演技、そして容姿が素晴らしい。ムスタファのシモーネ・アライモ、リンドーロのブルース・フォードも歌、演技ともに見事。ともかく楽しい。アンドレイ・セルバン演出の色彩的で動きのある舞台も見事。ブルーノ・カンパネッラの指揮もいうことなし。私は、ワーグナーやシュトラウスに対してはあれこれ言いたくなるが、ロッシーニについては、ともあれ楽しみたい。その意味では、演奏も舞台も文句ない。正月は、ロッシーニのオペラ・ブッファがいい。

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