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森美代子+松尾俊介のデュオコンサート近づく! そして大島監督死去・・・

 1月18日に今年度の授業はすべて終了。後は定期試験のみ。とはいえ、入試委員長である私としては、入試業務に責任があるので、いつまでも気が休まらない。ゼミ活動もまだまだ続く。

 そんな中、多摩大学樋口ゼミが主催するいくつかのコンサートが近付いている。その一つが、ソプラノの森美代子とギターの松尾俊介さんのデュオコンサート。

 森さんは、昨年、東京文化会館で上演されたチャイコフスキーのオペラ「王女イオランタ」で主役を歌った話題のソプラノ。コロラトゥーラが素晴らしい。私のゼミで何度か出演してもらい、モーツァルトの夜の女王のアリアなどのコロラトゥーラの美声で観客を驚嘆させてきた。松尾さんは、先ごろリリースされたポンセの作品集が「レコード芸術」誌の特選に選ばれ、注目を集めている。一昨年、私のゼミ主催のコンサートでも演奏してもらったが、繊細で実にやさしく音楽の本質に迫る音楽に心打たれた。

 今回またお二人の演奏が聴けるのが、私としては何よりうれしい。

 前回は九段の「みねるばの森」で演奏してもらったが、今回は多摩市永山駅付近で、ジブリの音楽も交えて演奏してもらえる。

・曲目

ヘンデル「私を泣かせて下さい 」「樹木の陰で(ラルゴ)」

ドリーブ「カディスの娘たち」

ヨハン・カスパル・メルツ 「ハンガリー風幻想曲」

武満徹 「翼」「小さな空」

グノー オペラ「ロメオとジュリエット」より「私は夢に生きたい」 

アントニオ・カルロス・ジョビン 「フェリシダージ」

スペイン民謡 「愛のロマンス」~映画「禁じられた遊び」のテーマ

久石譲 「もののけ姫」より  「千と千尋の神隠し」より「いつも何度でも 

「耳をすませば」より 「カントリー・ロード」

ローラン・ディアンス 「タンゴ・アン・スカイ」

アリャビエフ 「夜鳴きうぐいす 

 

・演奏者 森美代子(ソプラノ) 松尾俊介(ギター)

・日時 2013年2月3日 18時30分開場 19時開演

・会場  多摩市永山公民館ベルブホール (京王線・小田急線永山駅より100メートル)

・料金  一般1000円、学生800円、中学生以下500円。

・予約申し込み先 wanokokolo@softbank.ne.jp

 

1月15日、大島渚監督が亡くなった。大好きな映画監督だった。学生時代、ほとんどの映画を見て、その知性と切り込みの鋭さに驚嘆した。「愛と希望の街」は衝撃的だった。イヨネスコ的でありながらも社会性を表に出した「絞死刑」と「儀式」は最高傑作だと思った。「日本春歌考」「東京戦争戦後秘話」もおもしろかった。「愛のコリーダ」はノーカット版をフランスでも何度か見た。

 一度、お会いしたことがある。学生時代、映画監督かシナリオライターか映画評論家になりたいと思っていた私は、こっそり書いたシナリオ(実はシナリオ・コンクールで一位なしの二位だった。一位になれば映画化されるはずだったが、実現しなかった!)を大島監督に送ってみたところ、遊びに来るようにという手紙が来た。事務所に会いに行くと、シナリオをとてもほめてくれた。が、「君のシナリオは完成されすぎていて、映像を必要としない。小説を書くほうが向いているので、ぜひ小説を書け」と言われた。

あまりに適切な指摘、見る目の確かさ、部分部分の評価の的確さに舌を巻いた。「わかりました。そうします」と答えたのだが、その後、行きづまったまま、40年近くたってしまった。傑作小説を書いたら、大島監督にお会いして、「あの時、監督に言われたおかげでこうなりました」と言いたいとずっと思ってきたのだったが、その機会を永遠に失ってしまった。

 ご冥福をお祈りしたい。

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