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山本裕康のバッハ無伴奏チェロ組曲2番・6番

 4月20日、九段下の寺島文庫ビルにある「みねるばの森カフェ」で、多摩大学樋口ゼミ主催の山本裕康のバッハ無伴奏チェロ組曲連続演奏の第二回、第2番・6番のコンサートを開いた。第一回にも勝る素晴らしい演奏。小さな空間だが、満員のお客さんが来てくれた。

 なんという人間味あふれるバッハだろう。バッハの無伴奏チェロ組曲は、演奏者の人柄がそのまま表れる。そこがこの曲の素晴らしさであり、恐ろしさでもある。山本さんの音楽はまさに正攻法で、虚飾もゆがみもない。真摯で生真面目で、やさしく率直。そして、その中に秘めた情熱がある。おずおずとだが、激しい情熱がふつふつとわきあがり、ひろがっていく。とりわけ、高音が続き、バッハにしては珍しく本気になって心の内を吐露しているような第6番の中に山本さんのそのような傾向が顕著だった。

 私は、山本さんのバッハは世界最高レベルの演奏だと思う。心の奥深くで感動している自分に気づく。

 

 進行はうちのゼミ生。ゼミ生がコンサートの挨拶をした。ちょっとトチって笑いを誘ったりする場面もあったが、それも愛嬌。しっかりとコンサートを運営してくれた。私のゼミでは、イベントの企画運営をすることで地域に貢献することを目指している。

 ともあれ素晴らしいコンサートだった。このようなコンサートを私たちのゼミで実現できて、こんなうれしいことはない。実に満足。

 あすは九州。今日はゆっくり寝て、疲れをとってから遠出したい。

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コメント

樋口裕一様、土曜日は素晴らしいコンサートを開催いただきありがとうございます。山本さんのチェロ、本当に素敵でした。特に大好きな6番の、真摯で熱のこもった演奏には感銘を受けました。爽快感あふれるプレリュード、熱い盛り上がりのサラバンドは、特に印象に残っています。都合がつかず前回聴けなかったのが残念です。次の3番、4番も万難を排し伺おうと思っています。

投稿: 澁谷 | 2013年4月21日 (日) 20時13分

土曜日はありがとうございました。
最初の音が聞こえた瞬間から、心の底の何かが反応して、現実ではないところへ心を持っていかれてしまいます。とにかく山本さんのあのチェロの音色。あの深いというか、重厚というか、いい言葉が見つからないのですが、聴く度に特別だと感じます。
珍しく大汗かいて熱演してらしたのが印象的でした。おかげで、アンコールもう1曲おまけがつきましたね(^^)。
あと1回で終わってしまうと思うと、なんだかもう今からちょっと寂しい感じです。

学生さんたちにもまたすっかりお世話になりました。楽しく過ごしました。よろしくお伝えください。

投稿: 平田 | 2013年4月22日 (月) 14時32分

澁谷 様
コメント、ありがとうございます。当日はおいでくださいまして、ありがとうございます。本当に素晴らしい6番でした。あのようなコンサートにかかわることができて、とても幸せに思っています。

投稿: | 2013年4月24日 (水) 08時31分

平田様
コンサートにおいでいただき、ありがとうございました。山本さんは汗びっしょりでしたね。それほど熱演だったのでしょう。6番は大変な難曲であることを、演奏の様子を見て認識しました。あのような高音ですと、音程も取りにくく、指も力も大変でしょう。それをあのように熱のこもった力感あふれる演奏にしてしまうのが山本さんの尋常ならざる力なのでしょう。次回もまたお楽しみください。

投稿: | 2013年4月24日 (水) 08時58分

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