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ウィーン・シュルツ室内合奏団のモーツァルトはとてもよかった

 5月27日、武蔵野市民文化会館小ホールで、ウィーン・シュルツ室内合奏団のコンサートを聴いた。この室内オーケストラの生みの親である名フルーティスト、ヴォルフガング・シュルツ氏が演奏する予定だったが、今年の3月に亡くなったため、フルートは、ワルター・アウアーに変更。

冒頭、オケの団員がそのような事情を伝えるために、通訳とともに壇上で挨拶をしてから、演奏が始まった。前半はモーツァルトのフルート協奏曲第1番と第2番。後半は、フルートと管弦楽のためのアンダンテ、最後に吉野直子のハープが加わって、フルートとハープのための協奏曲。

 私の席のせいかもしれないし、かなり古楽的な演奏をするこのオケの音に私の耳が慣れなかったせいかもしれないが、出だしは異様にまとまりが悪かった。低弦が強すぎ、ホルン(ナチュラル・ホルンだと思う)が音を外し、バタバタした感じだった。が、だんだんと良くなって、協奏曲の第2番はかなり合ってきた。ただし、指揮は合わせているだけの感じで、切れが良くない。

 フルートのアウアーは情に溺れず、きわめて知的に構築していくタイプのようだ。のめりこみすぎないで、均斉を保って、澄んだ実に美しい音を奏でる。最後の、フルートとハープのための協奏曲は二人のソリストもしっかり合って、とてもよかった。

 アンコールはグルックの精霊の踊り。ハープの吉野さんが、亡きシュルツ氏を思いながらこの曲をアンコールとして演奏することをアナウンスした。きっと亡きシュルツ氏の得意の曲だったのだろう。オケのメンバーの何人かが演奏しながら涙を流していた。フルートのアウアー(年齢はかなり差があるが、シュルツ氏と親しかったようだ)の目にも涙がにじんでいたように思う。これもしみじみとして素晴らしい演奏。

 

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