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ミハル・カニュカの無伴奏チェロはとてもよかった

 7月8日、武蔵野市民文化会館小ホールでミハル・カニュカの無伴奏チェロリサイタルを聴いた。とてもよかった。

 ミハル・カニュカはプラジャーク弦楽四重奏団のチェリストとしてなじみの人。ソロ活動もしているようだ。プラジャーク弦楽四重奏団は、ラ・フォル・ジュルネで名演奏を何でも聴かせてもらった。

 前半はバッハの無伴奏組曲の1番から6番まで、それぞれプレリュードとジーグ。つまり、それぞれの曲の最初と最後の連続演奏というわけだ。このように演奏されると、曲と曲の雰囲気の違いが実によくわかる。ステージの中央に譜面台が置かれ、そこにノートが載せられており、それを紙芝居のようにカニュカ自身がめくる。そこにはそれぞれの曲想が日本語で示された。第1番からそれぞれ「うれしい」「かなしい」「めでたい」「厳粛に」「哲学的に」「英雄的に」というような言葉だったと思う。

 とても明快な演奏。楽器のせいなのか、実に豊かに響く。切れがよく、情緒に流されずに論理的に曲を作っていくタイプのようだ。ただちょっと深みには欠けるかもしれないが、おそらくそのようなバッハを目指してはいないのだろう。むしろダイナミックさを感じるバッハ。のめりこむのではなく、冷静さや客観性を重視した演奏。私はかなり好きなタイプだ。

 後半は、コダーイ、ストラヴィンスキー、マルティヌー、フェルト、ヒンデミット、レーガーの無伴奏曲。フェルトという作曲家は知らなかったが、ステージに置かれた譜面台に乗せられたノートによると、カニュカの義父だとのこと。作曲家ごとにしっかりと引き分けて、見事。アンコールは、バッハの無伴奏組曲第3番からクーラント。得意の曲なのかもしれない。素晴らしかった。満足!!

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