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ハバロフスクに来ている

 大学の入試委員の仕事のためになかなか休みが取れない。お盆中だけでもしばしの間、仕事から解放されたいと思って、2泊3日シベリアの旅というツアーに申し込んだ。初日、ハバロフスク、翌日、シベリア鉄道に乗ってウラジオストクに移動。そのまま帰国という日程。

 私はかなり鉄道が好きだ。マニアというほどではないが、これまでヨーロッパのあちこちを列車で回ったし、北インド、東南アジア(バンコク~ビエンチャン、バンコク~シンガポール)も列車を使って旅行した。シベリア鉄道に乗ってみたいと数十年も前から思っていた。これを機会に乗ってみようと思いたった。この時期にこの期間の旅行であれば、大学の仕事に支障はないだろうと思った。ところが、初めからトラブル続出。

 リムジンバスで成田に向かおうと思っていたが、朝のテレビを見ると、今日もあちこちで渋滞が予想されているらしい。これはまずいと思って、あわててJRの駅に行き、新宿からの成田エクスプレスを予約した。やっと新宿に着いたら、大崎駅で信号故障があったとかで列車が動かない。1時間くらい待ってやっと発車。まあとりあえず、よかった。

 飛行機は順調だったが、早速ハバロフスクに着いてメールを確認したら、大学からメールで、どうも今の時期、日本を離れるのはまずかったようだと気付いた。とはいえ、かくなるうえは楽しむしかない。

 到着したのが夕方なので、まだハバロフスクは何も見ていない。空港とホテルの間を移動しただけ。

 実は予備知識なしにやってきた。飛行機からずっと緑の大地が見えていたが、ハバロフスクに近づくと広大な沼地が見え始めてびっくり。アムール川が近くにあることは知っていたが、これほど水の多い町とは知らなかった。

 国際都市というにはかなり寂れた感じの町だ。数年前に訪れたとき、モスクワやサンクト・ペテルスブルクはすでに東側という雰囲気はそれほど強く残っていなかった。社会主義時代らしい建物はあったが、それ以上に新しい建物が目立った。ところが、ここハバロフスクはごつい、いかにも機能性の悪そうなビルが目立つ。80年代、まだ壁のある時代に東ヨーロッパを回ったころを思い出す。が、逆にいえば、旅行者としては、旅の情緒がある。

 ホテルの窓からアムール川が見える。夕暮れのアムール川は実に美しい。地方都市なので、余計なビルがなく、ロシアらしく広大。手前には緑に林が広がっている。キャンプ場になっているのか、人の声が聞こえる。その向こうにアムール川がゆったりと流れている。

 温度はシベリアと聞いて予想するのとは違って、かなり高い。昼間は30度近くあるという。夕方は26、7度といったところか。夜には15度くらいになるらしい。

 明日は念願のシベリア鉄道。楽しむことにしよう。

 

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コメント

ハバロフスク~シベリア鉄道~ウラジオストック、いつかは行ってみたいと思いながら、そのままになっています。実行力の不足ですね。旅のご様子、楽しみにしています。

投稿: Eno | 2013年8月13日 (火) 09時42分

Eno様
コメント、ありがとうございます。
シベリア鉄道の旅、とても満足でした。今度は、2月頃に出かけて厳冬のシベリアを見たいものだと思いました。
ブログ、拝見しました。「25年目の弦楽四重奏」、観たいと思いながら、まだ実現できずにいます。一度、この映画を見るために家を出たのですが、ほかの用が終わらずに、泣く泣くあきらめました。その後、時間が作れないままになっています。
今年は、残念ながらザルツブルクもバイロイトもいけません。来年、いければよいのですが、どうなりますか…

投稿: 樋口裕一 | 2013年8月15日 (木) 10時16分

私も今年はバイロイトに行けません……。去年までチケットを譲ってくれた友人(ワーグナー協会の会員です。)が、今年は抽選に外れたそうです。リングの新演出だったから、倍率が高かったのかもしれません。

投稿: Eno | 2013年8月15日 (木) 20時40分

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