« ネマニャ週間始まる、そして米軍の演奏のこと | トップページ | ネマニャ・ファンクラブ・イベント »

ネマニャ 悪魔のトリル やはりすごい演奏!!

 10月21日、東京オペラシティコンサートホールで「悪魔のトリル」コンサートを聴いた。演奏は、ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)と悪魔のトリルのメンバー(弦楽五重奏)。相変わらず凄い演奏。

 前半はクライスラーの「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」。「悪魔のトリル」のあいさつ代わりにいつも演奏される曲。軽やかなはずのクライスラーの曲が凄みを帯びている。黒光りしている印象を抱く。そのあと、モーツァルトの「アダージョとロンド ハ短調」。これは実にチャーミング。ネマニャの研ぎ澄まされた細身の音。ため息をつきたくなるような美しい音。次にバッハの「シャコンヌ」(弦楽六重奏版)。昨年聴いたときとかなり印象が違った。もっとメリハリをつけ、もっとドラマティック。数日後に、無伴奏の本来の演奏を聴くのが楽しみ。

そして、日本の震災を描いたセドラル作曲の「日本の春」。なかなかいい曲なのだが、どうも「日本」という感じがしない。西洋の人は日本をこのように捉えているのだろうか。

後半は、ビゼーの「カルメン」の「ハバネラ」に始まって、オペラやバレエや映画からの音楽。そして、最後のブラームスのハンガリー舞曲第1番、モンティのチャルダーシュ。

凄まじいテクニック。心の奥底にずどんと迫ってくる音楽。体を動かしたくなるようなリズム。まさに悪魔が乗り移ったかのような凄み。

私は、最初にネマニャの演奏を聴いた2007年から、この人の演奏を「対話」としてとらえている。すでにできている曲を演奏するのではなく、即興的に共演者と対話し、観客と対話して音楽作っていく。私たちに訴えかけようとする。だから、心の奥底に響く。

ただ、どうしてもそのような音楽性なので、とりすましたクラシック音楽よりも、「悪魔のトリル」のような迫力で聴かせるコンサートに重点が置かれる。

きわめて保守的なクラシック音楽好きの私としては、これらの曲もいいが、もっともっとモーツァルトやベートーヴェンやブラームスやフランクなどの正統派のクラシック音楽でそれをしてほしいと願う。

心の底から感動しながらも、実は私はネマニャのベートーヴェンやブラームスやフランクのヴァイオリンソナタが聴きたいと改めて強く思ったのだった。

昨日のブログ記事に書いたとおり、明日、ファンクラブイベントを行う。ネマニャも参加する。関心のある人は以下のページをご覧になっていただきたい。

https://sites.google.com/site/nemanjafanclubprepiska/

 

 

|

« ネマニャ週間始まる、そして米軍の演奏のこと | トップページ | ネマニャ・ファンクラブ・イベント »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ネマニャ 悪魔のトリル やはりすごい演奏!!:

« ネマニャ週間始まる、そして米軍の演奏のこと | トップページ | ネマニャ・ファンクラブ・イベント »