« ネマニャ 悪魔のトリル やはりすごい演奏!! | トップページ | ネマニャ 悪魔のトリル かつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホール »

ネマニャ・ファンクラブ・イベント

 10月22日、池袋の自由学園明日館で、ネマニャ・ラドゥロヴィチ・ファンクラブ「プレピスカ」主催のイベントを行った。ま、私はいちおうこのファンクラブの会長ということになっている。ネマニャと「悪魔のトリル」のメンバーが来てくれて、40名ほどを前にトークとミニコンサートが行われた。献身的に働いてくれたボランティアのスタッフのおかげで大成功。

 前半はトーク。ネマニャは私たちの質問に答えてくれた。「今回、弓の糸が切れないのはなぜか」という質問に対して、「これまで、あまりに弓の糸がきれて1週間ほどしか持たなかったので、弓を糸をプラスティック製に変えた」とのこと。「満足している」とのことだった。その他もろもろ、音楽のこと、私的なことを教えてくれた。

 その後、ミニコンサート。演奏されたのは、今回来日しても曲目から選ばれたものだが、間近で聴くネマニャは格別。息遣いも、弓の擦れも聞こえる。ぐさりと心の奥に届く。音のニュアンスのすべてを聴きとることができる。これが本来のコンサートの在り方だと思う。悪魔のトリルのメンバーとの息もぴったり。

最後はバッハの無伴奏ソナタの第一楽章。私の印象では、昨年と比べてスケールが増した感じ。昨年まではがむしゃらに弾いていた感が強い。もちろん、それはそれで凄まじい迫力と集中力でまさしくデモーニッシュな雰囲気を出していた。だが、これを聴く限りではかなり緊張が増し、清澄さも感じた。深く沈潜し、しかもいつものネマニャらしく流動的でダイナミック。それにしても、なんと美しい音! 音楽が一人一人に呼び掛ける。これこそが音楽だと思う。

 その後、くじ引きで当選者にネマニャからのプレゼントなどがあって大盛り上がり。当選した人は大興奮。ただし、男性の私としては、この種のことにはあまり関心がない。とはいえ、みんなが喜んでくれればこんなうれしいことはない。

 このようなネマニャのあり方にこそ、音楽の原点があると思う。とりすまして音楽を奏でるのではなく、観客に訴えかける。だからこそ、ネマニャの全的なものが伝わる。どうしてほかの演奏家たちはこのような原点を忘れてしまったのだろう。ネマニャの音楽を聴くと、いつもそう思う。

 それにしても、献身的に働いたボランティアは、みんな心からネマニャの音楽を愛している。逆に言うと、それほどネマニャの魅力は大きいということでもある。

 ともあれ、私は実に幸せだ。

|

« ネマニャ 悪魔のトリル やはりすごい演奏!! | トップページ | ネマニャ 悪魔のトリル かつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホール »

コメント

 こんにちわ! 私も4~5年前兵庫県立文化センタ-にてネマニアのコンサ-ト聞きまして、感動いたしました。
 クラシックはバロック音楽・・が好きです。がようするに弦楽器の演奏がいいですね。この時ネマニアとはどんな人なのか?知りませんでしたが、何かちょっと変わった演奏をするのじゃないか?な!!
と期待して・・・・やはり型破り演奏ですっかり・・CDにサインしてもらいました。フアン倶楽部はないのか?とさがしております、いいアドバイスよろしかったら頂けますか。お願い致します。
     大阪堺市  森のクマさんです、

投稿: 森のクマさん | 2013年10月25日 (金) 16時25分

森のクマさん様
コメント、ありがとうございます。2007年の兵庫県立文化センターのコンサート、私も聴きました。素晴らしい演奏でした。私もあの時、サインをもらいました。それ以前にも何度か話したがことがありましたので、「僕のこと、覚えてる?」と聞いたら、「もちろん(ビヤン・シュール)」と明るく答えてくれたのを覚えています。
ファンクラブには関西の方もおられます。一昨年、兵庫で無伴奏のリサイタルが行われた際、ファンクラブの小さな集まりを西宮付近で行いました。来年、関西でのコンサートがありそうですので、もしよろしかったら、ファンクラブの入会をお考えになってください。

投稿: 樋口裕一 | 2013年10月27日 (日) 07時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ネマニャ・ファンクラブ・イベント:

« ネマニャ 悪魔のトリル やはりすごい演奏!! | トップページ | ネマニャ 悪魔のトリル かつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホール »