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ネマニャ 悪魔のトリル かつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホール

 10月23日、かつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホールでネマニャ・ラドゥロヴィチと悪魔のトリルによる演奏を聴いた。21日のオペラシティと同じ曲目。

 オペラシティでの演奏ほどの迫力はなかった。それよりも、むしろ今日は、和気あいあいとした親密さが表に出た雰囲気。5人の男性と一人の女性のとても仲の良い仲間による心温まる演奏。心が通じ合い、芸術を認め合い、ともに音楽を楽しむ。そして、ネマニャのヴァイオリンの音程のしっかりした透明な音。弱音が素晴らしい。最高に美しい音で切れよく最高のテクニックで弾きまくる。しかし、そこに心の交流がある。昨日のファンクラブイベントでも見られる心やさしいネマニャの姿が際立った。とても楽しい。うきうきする音楽。

 休憩時間、ロビーのソファに座っていると、どなり声が聞こえた。客の一人が、隣の客がネマニャが話をしているときに紙の音を立てたといってかなり長時間にわたって大声で怒っていた。

 ネマニャのしゃべりの間どころか、演奏中も私の周囲で紙の音はしばしば聞こえていた。だから、もちろん私も怒っている人の気持ちもわからないでもない。確かに、紙の音は気になる。

でも、私はおおらかでいたい。なにしろ、ネマニャの音楽なのだ。ネマニャの音楽は、「おおらかになってみんなで一緒に楽しもうよ。心と心を合わせようよ。他人を排斥したりするのはやめようよ。他人とのちょっとした違いなんてどうだっていいじゃないの。とりあえず、今は音楽に楽しもうよ。音楽ってすごいんだよ。ね、感動するでしょ。世界中のだれだって感動するんだよ。だから、ともに楽しもうよ」と語っている。ネマニャの音楽の最中にそんな争いがあるのは実に悲しい。

 だんだんと不寛容の社会になっていく。お互い様ということで許しあう社会のほうが、ずっと過ごしやすいと思うのだが・・・。人間なんて、どうせろくでもない存在で、欠点だらけで、自分だけはちゃんとしていると思っていても自分だって他人から見るとはた迷惑なのかもしれないのだから。

 ネマニャの音楽を聴きながら、そんなことを考えていた。

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