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バッハ・コレギウム・ジャパンのヨハネ受難曲の祈りの心

 3月9日、ミューザ川﨑シンフォニーホールで、バッハ・コレギウム・ジャパンによるヨハネ受難曲を聴いた。指揮は鈴木雅明。このメンバーによるヨハネ受難曲は2009年のラ・フォル・ジュルネで聴いた記憶がある。実に見事な演奏。日本人がこれだけのバッハを演奏できることに世界は間違いなく驚いているだろう。

 鈴木雅明の指揮は、きびきびとしていながら信仰心にあふれ、まさに崇高。オーケストラと合唱もよくついている。ソリストでは、エヴァンゲリストのゲルト・テュルクと、ソプラノのジョアン・アンが素晴らしい。とりわけジョアン・アンは、輝かしく強い声で、合唱をうたっていても一人アンの声が美しく響く。イエスの浦野智行、テノールの水越啓も外国陣に少しも劣っていなかった。

 ただ、客が満員というわけではなかったせいか、圧倒的感動とまではいかなかった。とても高水準の演奏だし、十分に心を動かされた。しばし「祈りの世界に」に浸れた。だが、ところどころ緊張感が薄れるところを感じた。

 数日前から家庭の事情で落ち着いて仕事ができない状態にいる。本来なら、今日もコンサートに行っている場合ではない。が、バッハの祈りの世界の少し浸りたいと思った。

 ところで、一つ我が家のニュースがある。

 ひと月ほど前、あるレストランの狭い駐車場に車を入れようとして、側面をかなり派手に壁にぶつけてしまった。修理に出したら、ディーラーに買い替えを勧められた。まんまと乗せられた形だが、確かにむざむざと修理に無駄なお金を出すよりも、買い替えるほうが生産的だと思った。ただし、これまでハイブリットのサイに乗っており、ディーラーからはランクアップを勧められたが、私としては大きめの車はもうこりごり。実を言うと私は、とくに車が好きというわけでもなく、器用でもなく運動神経も良いほうではないので、かなり運転が下手だ。いっそのことアクアにしようかと思ったが、ここはプリウスで手を打つことにした。そして、一昨日、めでたくプリウスが我が家にやってきた。

 ただし、またこすったりぶつけたりするのではないかとひやひやしながら運転している。

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