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葉加瀬太郎チャリティコンサート大成功

 本日、多摩大学001教室で、樋口ゼミ主催の葉加瀬太郎チャリティコンサートが開かれた。ふだんは、教員の目が届かず、居眠りしたり携帯をいじったりする学生の多い大教室の授業の場。

 ところが、今日の001教室は感動と興奮にあふれた。葉加瀬太郎さんが多摩大に来てくれてのコンサート。私と葉加瀬さんとはラジオで共演して以来の仲。とはいえ、こんな大物をうちのゼミで呼んでも怒鳴られはしないかと心配だった。が、思い切って、ゼミ生の企画を伝えてみたところ、本当に来てくれることになった。チャリティという形で演奏してくれるとの返事。ゼミ生一同、大興奮。

ゼミ生の張り切りようは尋常ではなかった。とりわけ、今回の企画は4年生女子が中心。準備を重ね、少しでも気持ちよく演奏してもらえるようにと女性らしい配慮をして、控室を快適に整え、手際良く仕事が進むようにもあれこれ工夫。葉加瀬さんもそれをわかってくれたのだと思う。とても気持ち良く演奏をしてくれた。

私はクラシック以外の曲をほとんど聴かない。聴くのは、せいぜい民族音楽とフラメンコくらい。だが、葉加瀬さんの音楽はそんな私にも実に心地よい。心地よいだけでなく、深い感動を覚える。アフリカや南米の民族音楽、あるいはワールドミュージックと呼ばれるジャンルを思わせる。生命の核心にあるもの、生きる意味、愛することの大事さ、そのような心がおおらかに、しかもひしひしと伝わってくる。

私はなぜか葉加瀬さんの曲を聴くと、生命の尊さ、生と死の悲しみ、そして、それを超える人生の素晴らしさを感じる。生きててよかったなあ、とついプリミティブに思ってしまう。葉加瀬さんの音楽はそんな力を持っている。

私は葉加瀬さんの演奏するクラシック音楽も好きだ。技術的には、テクニックを売り物にする世界の有数のヴァイオリニストには劣るかもしれない。だが、私は葉加瀬さんの演奏を聴くと、いつも魂の高貴さのようなものを感じる。葉加瀬さんの音楽を大衆に媚びていると考える人もいるだろう。だが、「媚び」ほどこの人に縁遠い言葉はなかろう。ユーモアにあふれ、サービス精神を持ち、気遣いをし、人を楽しませるすべを心得ている人だが、実に内面的で感受性豊かで孤高の部分があり、それがクラシック音楽を演奏する時に現れる。そして、それはオリジナル曲にも聞こえてくる特徴だ。サービスをしながらも、謙虚でありながらも誇り高い自分の全体をさらけ出し、そうであるからこそ、人の心の奥底に届く音楽を作り出している。それが、葉加瀬さんの人気の秘密なのだと思う。

とりわけ私はやはりクラシックの曲に最も深い感銘を受けた。クライスラーの「前奏とアレグロ」。私の好きな曲でもある。豪快でドラマティックな出だし、そして超絶技巧のアレグロの部分。これ見よがしに演奏するのではなく、もちろんきちんと演出を交えながらも真摯に、そして心豊かに演奏する。圧巻。

数日前から、実は心配で眠れなかった。客はきちんと入るだろうか。ガラガラではなかろうか。ゼミ生が大失敗をやらかさないだろうか。ゼミ生どころか、私自身がへまをしないか。もちろんあれこれの失敗はある。だが、葉加瀬さんの音楽ですべては吹っ飛んだ。

ところで、この数日のことをここに書き加えておく。

19日は大分県日田市に住む両親を訪れた。21日に大分市の岩田学園で仕事があるので、その機会に実家に帰ったのだった。90歳に近い両親はとても元気。もちろん年齢には勝てない面もあるが、年齢の割にはしっかりとしている。

20日に大分市に移動。夜は友人とフグ料理を食べた。21日に岩田学園で小論文指導の研修。私が塾長を務める白藍塾の仕事の一環だ。高校生相手に短い講演をして、空港に移動、夜の9時ころ羽田到着。

そして、その間も、実はゼミ生や多摩大学の教職員から、葉加瀬太郎コンサートについての相談や打ち合わせのメールがひっきりなしに入っていたのだった。

今日は幸せな気持ちで眠れる。

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コメント

樋口様
多摩大での葉加瀬太郎氏のコンサート、時間を忘れて楽しみました。トークも軽妙で、少しも飽きさせることない本当に楽しい時間でした。満員の聴衆の熱狂も素晴らしいものでした。ありがとうございました。
澁谷

投稿: | 2014年4月24日 (木) 19時40分

澁谷 様
多摩大学まではるばるおいでいただき、ありがとうございました。感動していただけたのでしたら、大変うれしく思います。これからもよいコンサートを企画したいと思っています。

投稿: 樋口裕一 | 2014年4月28日 (月) 21時40分

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