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「人に好かれる!ズルい言い方」(青春出版)刊行

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 拙著「人に好かれる!ズルい言い方」(青春出版)が刊行された。

 私の知り合いに、口のうまい人がいる。その人から何かを頼まれると、いやと言えない。つい引き受けてしまう。その人が私に対して批判めいたことを言っても、特に気にならない。その人が自慢を口にしても、けっして不愉快にはならない。

 逆に、口下手の人がいる。無愛想で、何かを口にすると不平めいたり批判めいたり聞こえて、不愉快になってくる。その人から頼まれても、してあげようという気にはならない。その人が自慢めいたことを言おうものなら、我慢できなくなってしまう。この二つのタイプの人間の差は大きい。片方はうまく人生を渡ることができ、もう一方は人生において苦労をする。

 実は私はずっと後者の側の人間だった。感じが悪く、無愛想で、人から好かれなかった。私は、自分で言うのもナンだが、かなり善良でやさしくて謙虚で涙もろくて、思いやりのある人間なのだが、それをわかってもらえなかった。

 そのためにどれほど苦労したことか。就職試験でも面接でことごとく落ち、先輩にかわいがられることもなく、しばしば他人と衝突してすごしてきた。そのため、まともな仕事にありつくこともできなかった。こんな生き方ではまずいと気づいて、態度を改めたのは30代後半になってからだった。

 そうして、遅ればせながら、多少は他人に対しておべっかを言う必要があること、時に自慢をしないと、せっかくよい仕事をしても他人にわかってもらえないこと、人に物を頼むとき、ちょっとおべっかを言ったり、情に訴えたり、ときには脅しめいたりすると効果的なことも知った。そして、これは、ある意味で生きる知恵だとも思う。社会人である以上、ある程度、そのような言葉のテクニックを知っておく必要がある。

 本書は、そのようにして私が知ったずるい話し方のテクニックを披露したものだ。もっと簡単に言ってしまえば、口下手で無愛想な人が、口がうまい人になるためのテクニックを示したものだ。依頼したり、抗議したり、謝罪したり、反論したりするとき、どんなテクニックがあるのか、どうすれば、相手に上手に吹き伏せ、しかも感じよくいられるかを説明している。どのようにおべっかを言えばよいのか、どのように脅しを混ぜればよいのか、どのようなことを自慢すれば感じのよい自慢になるのか・・といったテクニックをたくさん紹介した。

これらは私が時々使っているテクニックだったり、他人にまんまと使われてしまったテクニックだったりする。かつての私のような口下手のために苦労している人にぜひ手にとって、多少なりと参考していただきたい。そして、多くの若い人々が、かつて私のような苦労をしないで、上手に世の中を渡ってほしいと思っている。

 同時に、実はこれは「ちょっと意地悪な読み物」としても面白いのではないかと思って書いたものでもある。「人間てこうだよな」「なるほど、言葉によってこれほど人間を動かせるんだな」などと思いながら、にやりと笑って読んでいただけると、著者としてはこんなうれしいことはない。私としては、これは私なりのちょっとした人間観察の成果だと考えている。

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