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ローザ・フェオーラは世界屈指のソプラノだった!!

 5月30日、武蔵野市民文化会館小ホールで、ローザ・フェオーラ、ソプラノ・リサイタルを聴いた。すばらしい演奏。まだ20歳代の魅力的な女性なのだが、世界屈指のソプラノだと思った。世界最高のソプラノにまったくもって引けを取らない。

 前半は、ドニゼッティとヴェルディとトスティの歌曲。めったに演奏されない曲なので、もともとイタリアオペラに強くない私はもちろん初めて聴く。曲としてもなかなか面白かった。とりわけトスティの曲は歌曲として完成度が高いと思った。

 しかし、それにしても素晴らしい声と表現力。低音も高音もともに美しく伸びる。高音の美しさは格別。会場全体がリンリンと響き渡る。前半、歌曲の割にはあまりにオペラ的なのが気になったが、イタリア歌曲というのはこんなものなのかもしれない。

 後半は有名なオペラアリア。やはり、コロラトゥーラの曲がとりわけすごい。「リゴレット」のジルダのアリアや「ロミオとジュリエット」のジュリエットのアリア、そして、「椿姫」のヴィオレッタのアリアは絶品。正確な音程で、最高に美しい声。しかも、しなやかで表現の幅が大きい。小細工するのではなく、スケール大きく、じっくりと歌う。心の底まで感動させる力を持っている。

「カルメン」のミカエラのアリア「何を恐れることがありましょうか」もとてもよかった。これはコロラトゥーラの声のテクニックというよりも、まさに声の表現力で感動させてくれた。そのような力も持っている。

 ソプラノにこんなに感動したのは、一昨年のザルツブルクのネトレプコ以来だったのではないかと思った。フェオーラはそれほどの力を持っている。

 アンコールは、全く知らない曲だった。ネットで調べたら、ガスラルドン作曲「禁じられた音楽」だとのこと。残念ながら、この作曲家の名前さえ知らない。が、ちょっとミュージカルっぽい魅力的な歌だった。これも美しい声が響き渡った。

 

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音楽」カテゴリの記事

コメント

先生のブログは時々拝読し、感心感動したり、うなづいたり、ごく稀に首をかしげたりしております。(「・・・ドン・キホーテよデタラメに行け」は痛く気に入っています。)
私は5月28日サントリーホールでN響マーラー4番を聞いて来ました。4番は初めて聞くのであらかじめシャイー、ゲバントハウス管弦楽団、クリスティーナ・ラントシャマー独唱をDVDで聞いて行きました。
どうしても比較してしまいます。
4楽章独唱の冒頭が聞き取りにくかったのです。(平土間席10列目に座っていました)冒頭部分だけだったのですが、それが気になって「ブラボーという気になれませんでした。」
先生のブログを読んでの単なる好事家の思いでございます。

投稿: 豊島健次 | 2014年5月31日 (土) 17時28分

Nata nel 1986,だから28歳です。失礼な。

投稿: まだ30歳そこそこの? | 2014年6月 1日 (日) 08時18分

豊島健次 様
コメント、ありがとうございます。
フェオーラがマーラーの第4番を歌ったということは、ネットで調べて知りました。が、私はマーラー嫌いですので、むしろ、今後ほかの曲を歌ってくれるのをまちたいところです。今後ともよろしくお願いします。

投稿: 樋口裕一 | 2014年6月 1日 (日) 09時36分

大変失礼しました。28歳ですか。本文を修正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。

投稿: 樋口裕一 | 2014年6月 1日 (日) 09時37分

マーラー嫌い・・・。
失礼ながら大変気に入りました。
私はフォーレが嫌いです。
画家はゴーギャン、クリムト、水の中で仰向けの女を描いた画家、これらも耳を塞ぎたくなり、目を閉じたくなります。
もっと言えば吐き気をもよおします。
BBC(ベートーベン、ブラームス、チャイコフスキー)が大好きです。

投稿: 豊島健次 | 2014年6月 4日 (水) 22時06分

豊島健次 様
コメントありがとうございます。
特定の作曲家が死ぬほど嫌い…というのは、あってしかるべきことだと思います。かつて、私のゼミが主催したコンサートのアンケートの中に、「モーツァルトが死ぬほど嫌いなのだが、今日はモーツァルトがプログラムに含まれていなくてよかった」というコメントを見て、そんな人もいるのかという驚きを覚えたことがありました。それも立派な音楽の聴き方だと思います。そのような嫌いなものを尊重しあうべきだと思っています。
「水の中の仰向けの女」というのは、ミレーのオフィーリアのことでしょうか。
ちなみに私が大好きなのは、BBBBWS(バッハ、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、ワーグナー、シュトラウス)です

投稿: 樋口裕一 | 2014年6月 6日 (金) 13時25分

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