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TAMA女と男がともに生きるフェスティバル2014 映画「少女は自転車に乗って」

多摩市の関戸公民館ヴィータホールで、「TAMA女と男がともに生きるフェスティバル2014」の2日目。多摩大学樋口ゼミはこの催しに協力している。ゼミ生も昨日に続いて、本日もお手伝いをしている。会場整理、ギャラリーの受付、力仕事の手伝いなどなど。ゼミ生に市民活動に参加し、同時に、女性問題についても考えてほしい。

私も一応は実行委員の一人なのだが、少しだけスタッフとしてお手伝いをしながら、自分に都合のよいように解釈して、ともあれこの催しの客として行動し、時々ゼミ生を監視した。

午前中、催しの一環であるサウジアラビア映画「少女は自転車に乗って」を見た。法律によって映画館が禁止されているサウジアラビアで初めて女性監督が作った劇映画だという。監督はハイファ・アル=マンスール。

サウジアラビアでは、女性は自転車に乗ることははしたないこととされている。自転車に乗りたいと思った活動的な少女があの手この手を使って自転車を手に入れようとする。コーラン暗唱の賞金が出ると知って、大会に参加して優勝するが、「賞金を自転車に使いたい」といったために、校長に賞金を取りあげられてしまう。が、その日、母は、夫(つまりは少女の父親)が第二夫人を娶ったために悲嘆にくれながらも自分で生きることを決意し、その一つの覚悟として娘に自転車を買い与える。翌日、少女はさっそうと自転車に乗る。そんな物語。

 女性は男性に一切顔を見せることができず、黒づくめで外出する社会。理不尽なまでの性差別。少女の父親が第二夫人を娶るのも、第一夫人である少女の母親がもう男の子を出産する可能性がなくなったせいだろう。むしろ女性が自ら女性の行動を束縛している様子もわかりやすく描かれる。

 単なる性差別を告発するだけでなく、家庭内での女性の本音を出した生活や少女の生き生きとした姿を描いて、ステレオタイプを逃れている。最後、少女が自転車を乗る場面では、少女の誇らしさと同時に、母の無念も重なり、しかも、近くに住む男の子が少女を追いかけることで将来への希望も見えて、とても感動的。初めての劇映画とは思えない手腕ではある。

 女と男がともに生きるフェスティバルにふさわしい内容。その意味ではとても良い映画だった。ただ私の個人的な趣味からすると、もう少しひねってくれたほうがおもしろかった。やはり社会への抗議が表に出すぎていて、人間を見る目が甘い気がする。

 それにしても、母親役の女優さんが肉感的で美しい。こんな美人が黒づくめで外に出るなんて、なんともったいないことだろう・・・という実に下卑た、しかし男として当然の感想を抱いた。

 映画を見終わった後、ハンドマッサージを受けたり、コーヒーの正しい入れ方の実演を見たりして、フェスティバルに客として参加。そうこうするうち、強い疲労を覚え、原稿締め切りが迫っていることから、夕方、会場を後にした。

 

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