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「グランド・ブダペスト・ホテル」、クリティカル・シンキング研修、マゼール逝去

 715日、新宿のシネマカリテで映画「ブダペスト・グランド・ホテル」を見た。監督はウェス・アンダーソン。とてもおもしろかった。

 ほとんど客の来ない老朽化したホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」のオーナーであるムスタファが、ホテルを手に入れたいきさつを逗留する作家に語る。その物語は実に波乱万丈。

 東ヨーロッパにあるらしい架空の国のホテル。第二次大戦勃発の前後、ナチス時代のドイツを思わせる国が戦争をはじめ、その波乱の中、ホテルのコンシエルジュ(レイフ・ファインズ)が殺人事件に巻き込まれながらも莫大な資産になる名画を相続し、それを手助けしたムスタファがホテルを手に入れる。

 その波乱万丈の物語が、リアルなタッチではなく、ちょっと喜劇的なデフォルメされたタッチで描かれる。そのリアルと非リアルの綱渡りが実におもしろい。かつてのフランス映画「アメリ」やトム・ハンクスの「フォレスト・ガンプ」などの作風を思わせる。

 最後のクレジットで、「シュテファン・ツヴァイク」という名前を見つけてびっくり。自宅に帰ってネットで調べたところ、この映画はツヴァイクの影響のもとに着想されたらしい。とはいえ、この映画の原作がツヴァイクだということではなさそうだ。

 

 その後、私学会館で行われた、私が学研や白藍塾とともに開発している「クリティカル・シンキング」教材の研修会に参加。この教材は今年4月に刊行し、すでに全国で50以上の中学、高校、大学で採用されている。本日は、この教材を使ってくれている三つの学校(三浦学苑高等学校、片山学園中学校・高等学校、松戸市立松戸高等学校)の先生方の実例発表。

 私はこの教材を、生徒たちがゲーム感覚で楽しく説いていくうちに、発信力、問題解決力、語彙力、論理的思考力、社会性がつくように工夫して作った。そのために、答えが一つでなく、時には答えのない問題にしている。3校の先生方は、私たちの意図を理解したうえで実に見事に授業を展開してくれていた。

もくろみ通り、生徒たちがほかの教材ではありえないほどに楽しみながら問題に取り組んでいるという。そして、先生方の予想以上に、生徒たちが力を伸ばしてくれているという報告もあった。3校の先生だけでなく、何人もの方に、「画期的な教材だ」というお褒めの言葉をいただいた。そして、それ以上に、先生方が私の予想以上に教材をいかして工夫してくださっていることに驚いた。私自身大いに勉強させてもらった。

 

 ところで、昨日、新聞でロリン・マゼールの死を知った。今年の5月、来日してボストン交響楽団を振るのを楽しみにしていたが、指揮者がデュトワに変更になった。チケットを購入して楽しみにしていたのだが、残念だった。病気が相当悪いのではないかとは思っていた。またも世界は大天才を失った。合掌。

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