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戸田弥生によるバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ・リサイタル、圧巻!

 10月4日、九段下の寺島文庫ビル3階で、多摩大学の私のゼミが戸田弥生によるバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ・リサイタルを開いた。多摩大学樋口ゼミは、クラシック音楽のコンサートを企画・運営しているが、その一環として開いたもの。

 当初、寺島文庫ビル1階のみねるばの森カフェでコンサートを開くことにしていたが、戸田さんご自身の希望もあって3階でコンサートを開くことにした。

 休憩なしで、ソナタの1番3番2番の順に演奏。戸田さんは、お話しすると物静かで優しい雰囲気の方だが、いったん音楽が始まると、凄まじい集中力を発揮し、鬼気迫るまでの音の世界を繰り広げる。

 いずれも圧巻だったが、私は第1番のフーガとプレスト、そして、第2番の第一楽章グラーヴェにとりわけ心を奪われた。まったく流麗ではない。女性的でもない。美しい音でもない。ガサッという雰囲気で弓と弦が擦れる。そして、聴いているものの心をわしづかみにする。音の上下によって人の心を揺り動かす。これこそバッハの醍醐味。

 しかも、このホールは40人程度しか入れない。戸田さんの音楽そのものがまさに目の前で繰り広げられる。弓が弦に触る瞬間のかすかな音までがしっかり聞こえ、戸田さんの息遣い、戸田さんの心の動きまでが手に取るようにわかる。演奏者と聴く者が一体になれる。いや、戸田さんの音楽そのものが立ち現れるかのよう。

 全3曲があっという間だった。

 以前、みねるばの森で山本裕康さんのバッハの無伴奏チェロ組曲の連続リサイタルを多摩大学樋口ゼミ主催で行った。それに続いての戸田さんのヴァイオリンだったが、ゼミ生は入れ替わっている。ゼミ生にとっても、このような日本を代表するヴァイオリニストのリサイタルを企画し、運営するのはとても良い経験だったと思う。

 私は主催者の代表だったわけだが、そのようなことは忘れて戸田さんの音楽に酔った。

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