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ファンティーニのリサイタルは曲目変更になっていた

12月12日、武蔵野市民文化会館でノルマ・ファンティーニのリサイタルを聴いた。ただし、前半が終わったところで、途中退場した。

 ワーグナーの「ヴェーゼンドンクの歌」が曲目に入っているのでチケットを購入したのだったが、行ってみると、演奏曲目が変更になって、プログラムはイタリア・アリア集。しかも、後半はほとんどが私の嫌いなプッチーニ。その時点で大いにがっかり。

しかも、前半、「メフィストフェレ」と「ワリー」と「修道女アンジェリカ」と「オテロ」のアリア4曲で正味15分か20分くらいの演奏時間なのに、ピアノ伴奏の浅野菜生子さんの前口上や歌と歌の間のかなり詳しいアリア解説が入って、19時にリサイタルが始まって前半が終わったのは20時。

何か、よほど時間稼ぎをしなければならない事情があったのだろうか。アリアの解説にこれほど長時間かけると、音楽をじっくり聞く気分が失われてしまう。これではほとんど「レクチャー」であって、リサイタルではない。しかも、ピアノ伴奏は私にはあまりに一本調子に聞こえた。ちゃんとしたリサイタルを聴きたかった。

 歌は確かに素晴らしい。声は最高に美しいし、声量にも驚く。素晴らしい歌手。あまりの声の威力に聞きほれた。しかし、前半の4曲も声に圧倒されるだけで、全体の音楽には感動できなかった。このままプッチーニを聴き続けるのはつらいと思って、後半はパスさせてもらった。

 家庭のこと、学校のことなど、心配事が尽きずに、ゆっくりと音楽を楽しむ状態ではない。昨日と一昨日は、これまで何度か聞いて圧倒されたヤルヴィの演奏だったので必死の思いでコンサートに足を運んだが、やはりよほどよい演奏で好きな曲を聴くのでないと、今の状態では集中できない。

 ところで、昨日、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマー・フィルのブラームスチクルスの2日目を聴いたのだったが、昨日のブログにハイドンの主題による変奏曲について書くのを忘れていた。最初はこの曲が演奏されたのだった。これも素晴らしい演奏だった。とりわけ最後の変奏の素晴らしさには驚嘆した。ほかの曲を目当てでレコードやCDを買うとカップリングされているために、昔から馴染んだ曲だが、こんなに素晴らしい曲だったことにほとんど初めて気づいた。ただ、その後の2曲の演奏があまりに素晴らしかったので、この曲について忘れていた。ここに付け加えておく。

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