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エカテリーナ・レキーナ ソプラノ・リサイタル コロラトゥーラ・ソプラノを堪能

 2015518日、武蔵野市民文化会館小ホールでエカテリーナ・レキーナによるソプラノ・リサイタルを聴いた。レキーナは、ロシア出身の若い歌手。年齢は記載されていないが、30代に見える。スタイルの良いロシア美人。見ただけでも華があるが、声も最高に美しい。

 前半は、モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」や「魔笛」の夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」など、モーツァルトでまとめた。後半は、ロッシーニの「結婚手形」やベッリーニの「夢遊病の女」、ドニゼッティの「シャモニーのリンダ」、トマの「ミニョン」、オッフェンバックの「ホフマン物語」などからのおなじみのコロラトゥーラのアリア。ピアノ伴奏は斉藤雅広。相変わらず、実に雄弁に独唱者を支える見事な伴奏。3曲ほどピアノソロも演奏されたが、それもおもしろかった。

 レキーナについては、フランスものが特に良かった。

前半のモーツァルトや後半のイタリアものも、声が最高に美しく、ホール中に美しく響き渡って、それはそれで素晴らしいのだが、「グルベローヴァやデセーなどの世界最高のコロラトゥーラに比べると、ちょっと何かが足りない」という印象を抱いていた。ちょっとだけ一本調子というか。素晴らしく美しい声なのに、ぐっと迫ってこない。美しい声を出すことを着にしすぎて、音楽全体の躍動がやや不足している気がした。ヴァイオリンと歌という違いはあるが、一昨日聴いた戸田弥生さんのヴァイオリンのようなすさまじい迫力が不足する。

が、トマとオッフェンバックについては文句なく素晴らしかった。フランス語が得意なのか、それともだんだん調子が上がってきて、最後に歌ったのがフランスものだったので、とりわけ良かったのか。

自然でのびやかな声。コロラトゥーラの声の美しさに圧倒される。フランスオペラでは、それがとりわけ自然に響く。

アンコールは、これまたコロラトゥーラ曲としておなじみのアリャビエフの「うぐいす」。これはレキーナにとっての母語なのだろう。フランスもの以上に素晴らしかった。コロラトゥーラの部分だけ二度アンコールを歌ったが、二度目は装飾をもっと増やして、もっと自在に歌った。うっとりした。

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