父の死
昨晩(2015年10月26日)、父が亡くなった。91歳だった。
両親二人での生活が立ち行かなくなって、九州の自宅から東京のサービス付き高齢者住宅に移転したのは、今年の2月。その時には、元気な父が要介護3の母を支える形だった。ところが、7月ころから、とつぜん体力が落ちた。要介護度が増し、老人ホームに移転した。以前からの肺気腫の悪化のせいで食が細くなり、やせ細ってきた。あまりに食事をとろうとしないので、高カロリー輸液を行うための手術を行ったところだった。食事とトイレのために時々起き上がるだけの寝たきりの一歩手前の状態になっていた。
そして、ついに昨晩、トイレで倒れた。急変を聞いて私の家族が駆けつけたときには、すでに亡くなっていた。トイレで倒れると同時に息を引き取った状態だったらしい。21時、死亡。
わがままで頑固だったが、底抜けの善人だった。家族、親族に愛情を注いだ。職場でも家庭でも多くの人に愛されていた。ただ、私からすると、その善意や愛情があまりに自己本位であるため、私は小学校高学年のころから、ずいぶんと反発した。とはいえ、反発しながらも、大好きな父だった。
91歳だから、仕方がない。大往生だった。幸せな人生だったことを願う。
本日はずっと葬儀に向けての打ち合わせや、遠方にいる親族との連絡で費やした。
昨晩、父の遺体を前にあれほど気を落としていた母が、なんとか気を取り直そうとしているのがうれしい。
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コメント
亡きお父さんには大変お世話になりました
御哀悼の意を表します
投稿: 伊藤正典 | 2015年10月28日 (水) 20時20分
伊藤正典 様
ご丁寧にありがとうございます。
生前、父がお世話になりましたこと、御礼申し上げます。
通夜は明日、葬儀は明後日ですが、その際に、伊藤様からのお言葉を霊前に伝えさせていただきます。
もし、伊藤様のほかにも、生前の父をご存じの方が、このブログをご覧になっておられましたら、この場を借りて、御礼申し上げます。
生前の父を支えてくださって、誠にありがとうございました。おかげさまで、幸せな人生を全うできたと信じております。ありがとうございました。
投稿: 樋口裕一 | 2015年10月29日 (木) 08時31分