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METライブビューイング「ロベルト・デヴェリュー」 主役4人の存在感

東銀座にある東劇でMETライブビューイング「ロベルト・デヴェリュー」をみた。METの上演なので間違いなく素晴らしいだろうと思っていたが、期待を上回るすごさだった。

 まずエリザベッタ役のソンドラ・ラドヴァノフスキーが圧倒的。高音が最高に美しく、しかも表現力がある。そして、それと同じくらい演技が素晴らしい。鬘を取って老いを前面に見せてからの迫力には息を飲んだ。まさしく迫真の演技。このオペラを老いた女王の必死の恋として描いたマクヴィカーの演出がこの人の演技のおかげで最高度に説得力のあるものになったといえるかもしれない。

 題名役のマシュー・ポレンザーニも美しい声でしみじみと歌う。声に張りがあり、これまた実にいい。サラを歌うエリーナ・ガランチャもときに主役二人を食ってしまいそうな可憐な演技と歌唱。ノッティンガム公爵役のマウリシュ・クヴィエチェンは、初めのうちほんの少し不安定なところを感じたが、ドラマティックなところになると迫力ある歌と存在感を見せてくれた。この4人の主役の独唱、二重唱のこれほどの充実度はほかの劇場ではなかなか難しいだろう。

 指揮はマウリツィオ・ベニーニ。私はこの名前を初めて聞いた。ほんの少し歌とオケのずれを感じるところはあったが、全体的にはとてもドラマティックに盛り上げていて、とてもいい指揮者だと思った。

 それにしても、ドニゼッティのこのオペラの魅力を改めて感じた。私はグルベローヴァがエリザベッタを歌ったバイエリン国立歌劇場公演を見た記憶があるが、その時以上にこのオペラのドラマ性に感動した。

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