「園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法 ロッシーニ」を楽しんだ
2016年7月3日、藤沢市の湘南台文化センター市民シアターで「園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法 vol,3 この胸のときめきを~ロッシーニの魅力」を聴いた。とても楽しかった。
このホールに来たのは初めて。いや、それどころかおそらく湘南台駅で降りたのも初めて。昨年あたりからロッシーニに夢中になっている私としては、「ロッシーニの魅力」とうたい文句にあるからにはいかないわけにはいかないと思って、35度前後の暑さの中、初めてのホールに向かった。
演奏は、園田隆一郎のピアノ、高橋薫子のソプラノ、脇園彩のメゾソプラノ。曲目はモーツァルト、ロッシーニなどのオペラ・アリアや歌曲。ロッシーニばかりのプログラムだと思って出かけたので、少々がっかり。だが、それはそれでとても良い演奏だった。
私はやはりロッシーニの歌曲「亡命者」と「赤ちゃんの歌」が楽しかった。とりわけ高橋さんの歌う「赤ちゃんの歌」はユーモアにあふれ、とてもチャーミング。そして、脇園さんの「ラ・チェネレントラ」の最後のアリアや「アルジェのイタリア女」の「ひどい運命よ」も素晴らしい。「セミラーミデ」からのアリアと二重唱を聴けたのも、とてもうれしかった。もちろん、園田さんのピアノもしっかりと歌を支えているのがよくわかる。
ロッシーニ以外では、私は高橋さんの歌うアーンの「もし私の詩に翼があれば」とアンコールの「竹とんぼ」にとても感動した。高橋さんの歌曲は実に繊細で美しい。また、脇園さんの「カルメン」のセギディーリャもみごと。
三人の話もとても楽しかった。クラシック初心者を対象としたトークだったが、もちろん私にとっても興味深い話がたくさん聞けた。三人のお人柄もわかって、おもしろかった。
・・・とはいえ、ロッシーニを楽しんでも、日本を覆う暗いニュースからは逃れられない。バングラデシュでの人質事件、そして7人の日本人の遺体確認。なんと悲しいことか。なんと残忍なことか。なんという世の中になってしまったことか。
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コメント
お久しぶりです!樋口裕一様、以前、「マーラー大好き!R・シュトラウス大嫌い!樋口裕一大嫌い!」の名前でコメントした者です。樋口裕一さまがマーラーの嫌いな事を書いた「笑えるクラッシック」「音楽で人は輝く」、ともに一円でAmazonで売られてましたので購入しました。マーラーの悪口が沢山書かれていると思うので楽しみにしてます!「ヴァーグナー西洋近代の黄昏」は千円以上したので購入しませんでした。また読みましたら改めて感想お伝えします。よろしくお願いいたします。因みに樋口裕一さんの悪口ネットで自分沢山言ってます!これからも良い宿敵になれると幸いです!マーラー最高!
投稿: マーラー大好き!さん | 2016年7月 4日 (月) 13時19分