エジプトから帰った
2017年2月16日、エジプトより無事帰国した。
2月14日の行動からざっと振り返る。
午前9時にギザにあるホテルを出て、ツアーの車(客は私一人、ワゴン車で回る)で南に向かい、ダハシュール、サッカラ、メンフィスを観光した。道の途中の車から見える光景にまず驚いた。
馬やロバがふつうに仕事として使われている。ギザ市内の馬やロバは観光用のようだが、もう少し田舎に行くと、これは観光用とは言えない。後ろに野菜などの荷物を引いて馬やロバが道を行きかっている。もちろん、車やバイクのほうが多いが、馬やロバの荷車も一台や二台ではない。車の運転や馬車、ロバ車を引くのはほとんどが男性だが、時にはスカーフを巻いた女性であることもある。田舎に行くと、黒ずくめの女性を見かける確率が高くなる。黒ずくめの女性が何人かで歩く姿があちこちで見られる。子どもが多いのも感じる。女性が子どもずれで歩いている。
もう一つ感じたのは、おそろしく汚いということだ。カイロやギザの大都市も埃だらけで汚いと思っていたが、田舎がきれいというわけではない。草木も埃だらけで決して美しくないが、それ以上に、道にごみが散乱したままになっている。人通りのある道のあちこちにゴミがたまっている。そこに鳥が来てごみをつついている。
車は幅が10メートルくらいの運河沿いに走ったが、運河の汚さにも呆れた。両岸にごみ袋やお菓子の紙やタイヤの端切れがずっと続いている。ごみの散乱が絶えることがない。運河の水も濁っており、水面に持ごみがたまっている。
ともかく、エジプトという国は砂漠の国であって、土埃にまみれている。建物も道路も車も草木も埃だらけ。それがこの人たちの通常になっており、きれいにしようという意識がないのではないかという気がする。
そして、その汚い町から外に出ると、これは私たちの想像を超えた砂漠の世界になる。どうも、この国は砂漠の国のごく一部に川が通っており、その周囲だけに集中して人が住み、その周囲に砂漠が広がっているということのようだ。そして、いくつかの都市の砂漠の中に数千年前のピラミッドがそびえている!
ダハシュールにある赤いピラミッド、屈折ピラミッドをみた。赤のピラミッドには途中まで登ってみた(クフ王のピラミッドの内部に入ったときの筋肉痛のため、すぐに根を上げた!)。メンフィスではメンフィス博物館でラメネス2世の巨像をみた。サッカーラでは、イムホテプ博物館と最古のピラミッドだと言われるジョセル王のピラミッド・コンププレックスをみた。エジプトの歴史について知識がないので、ガイドさんの説明を聞いても、断片断片を理解するだけで全体がつながらない。だが、それは別として、4000年前、5000年前に発掘された実物がしっかりとした存在感で目の前に現存していることに感動する。しかも、どれも本当に美しい。
ジョセル王のピラミッド・コンププレックスのすぐ近くにある展望ポイントに連れて行ってもらった。これはまさしく絶景。遠くに町が見えるが八方が砂漠。青空の下にずっと砂が広がっている。そして、そのあちこちにピラミッドが見える。遠くにはギザの町が見え、クフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドも小さく見える。
その後、昼食をとって空港へ。経由地ドーハで4時間ほどをすごし、成田に15日19時にもどった。ビジネスクラスを使ったので、疲労はそれほどない。ただ、筋肉痛にはまだ悩まされている。
旅の中で気づいたことについては、明日、また少し書こう。
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