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カイロに来ている  カイロ旅行初日

 2017211日の夜中に成田を出発して、カタール航空にてドーハ経由で、212日正午少し過ぎにカイロに到着。もちろん、純然たる観光。正月にもこのブログに書いたが、3月に定年退職する私としては、これからできるだけ世界中を一人旅したいと思っている。かなり前から一度ピラミッドを見たいと思っていた。高齢の母がいるので、5日以上自宅を留守にするのは自粛している。よって、大学での仕事の合間を縫って、旅行会社による弾丸ツアーを選択した。なんと25日。つまりホテルに泊まるのは2日だけ。エコノミークラスではさすがにつらいので奮発してビジネスクラスにした。おかげで、ドーハからカイロまでは、ビジネスクラスがないために生まれて初めてファーストクラスを体験。ただ実質的にビジネスクラスと大差なかった。ちょっと残念。

 カタール航空の飛行機、機内サービスはとても良かった。新作映画「ドクター・ストレンジ」を見た後すぐ寝た。よく眠れた。

ドーハ空港は真新しい国際的な空港だった。シャルル・ド・ゴール空港よりももっと現代的。4時間くらい待ち時間があったが、そこはビジネスクラス・ツアーの特権で、ゆったりしたラウンジでくつろげた。WiFiも整備されておりなかなか快適。ただ、日本からかなり深刻な私の企画している活動にかかわるメッセージが入って、ずっとそのやり取りをしていた。おかげで退屈しなくてすんだとはいえるが。

 窓から外を見たが、カタールもエジプトもまさしく砂漠の国だ。砂漠の中に都市がある。都市全体が砂というか泥というか、赤茶けた色でおおわれており、都市の外には砂漠の世界が広がっている。緑が広がるアジアと大違いだ。ドーハからカイロまでは4時間くらいかかった。

 

 カイロ空港はドーハとは対照的に、少々古めかしい。WiFi設備もない。わいわいがやがや長い行列を作って・・・という昔ながらの入国審査。出口には、観光ガイドや怪しげなタクシーの客引きが客に声をかけるという途上国でよく見かける光景。

 ツアーとはいえ、今の時期のビジネスクラスのツアーとあって、客は私だけ。男性の運転手と女性のガイドさんの二人につきっきりでワゴン車に乗って一人だけで観光。ありがたいとはいえ、少々気づまり。

 

 空港についた直後から観光開始。25日なのだから、なかなか忙しい。まずはオールドカイロに向かった。

途上国特有の、車線などお構いなしの、これで事故がないのが奇跡としか思えないような曲芸的運転によって大渋滞の中を進む。安っぽいレンガ造りの殺風景ビルが並ぶ。すべてが赤茶色。すべてがほこりっぽい。工事中の建物が多いが、ガイドさんによると外側は汚いが、中はキレイにしており、金がたまったら、建て増していくのだという。マンションについても、お金がたまったらだんだんと上に継ぎ足して、階を重ねていく工法なのだという。イスラムの女性は身体を覆っているが、下着などはおしゃれしているし、自分の家の中ではかなりモダンな格好をしていると聞いていたが、部屋についても同じ感覚なのかもしれない。地震はほとんどないという。

女性の多くがスカーフをしている。時々目だけ出した黒ずくめの女性がいるが、それぞれの信仰心や判断によるという。スカーフをしていないイスラム女性、酒を飲むイスラム教徒も少なからずいるようだ。だからといってガイドさんは特に非難している様子はない。

 墓場に人が住み着いたという死者の町を横に見て、いくつかのモスクや聖家族(要するに、イエス。キリストとその両親)が一時期滞在したという場所にある聖セルギリウス教会を見た。キリスト教施設なのに、イスラム教徒がおおぜい観光に来ている。ある意味で当然の光景だと思うが、宗教対立の多い現在、少しホッとした。

エジプト最古のモスクだというアムル・モスクで宗教家らしい二人に声をかけられた。英語でイスラム教に関心があるか、何を知っているか、神を信じるかなどについて尋ねられ、猛烈に下手な英語で答えた。簡単に言うと、「私は仏教徒である。神は信じない。しかし、イスラム教徒は尊敬している。昔、日本語訳のコーランも読んだことがあるし、ハンパテ・バーの本を読んでイスラム教の素晴らしさも知っている」というようなことを語って、乏しい知識と下手な英語で仏教の説明をした。残念ながら、二人はバーの名前を知らなかった。フランス語圏のマリの作家はエジプトでは知られていないのだろう。

 お土産物屋(パピルスで作った絵画など)に連れていかれた後にホテルに入って一休み。ギザ地区のピラミッドの近くにあるホテル。プールがあり、いくつものバンガローがあってなかなかのホテル。部屋もきれいで設備も充実している。久しぶりにこういう格式高いホテルに泊まった!

 夕方から、ピラミッドでの音と光のショーに行った。

 まず、人が大勢いて、渋滞が続き、ガサガサしているように見える大都市の一角にあの有名なスフィンクスとギザのピラミッド群が現れたことにびっくり。ギザのピラミッドは都市部にあるという話は聞いていたが、それにしても、鎌倉の一角に突然長谷寺の大仏が現れるかのようにピラミッドが現れるとは思っていなかった。

ショーというのは、このピラミッドの前に千人以上?が入る野外席が設けられており、大音響で音楽をかけ、芝居がかった大声での英語による劇やナレーションが入り、ピラミッドに映像を重ねて、ピラミッドの歴史などをドラマ風に再現するもの。これはひどかった。客はかなりまばらだったが、それでも200人くらいはいたかもしれない。ピラミッドをこのようにショー化すると、むしろそれ自体の存在感が薄れる。ピラミッドともあろうものが、ショーのための書き割のようになってしまっている。

 日本語版の音声ガイドを耳に着けたが、その日本語と大音響の英語が重なってよく聴きとれない。そして、1950年代、60年代のハリウッド映画(「十戒」「ベン・ハー」など)を思わせるような大掛かりな音楽が安っぽいし、スピーカーで大音響にしているために音が割れている。音楽好きの人間には拷問に等しい。しかも、寒い。カイロは熱帯ではない! 今の時期は最高気温は20度くらい、最低気温は10度以下になる。この時は、たぶん間違いなく10度以下。毛布を借りてくるまっていたが、それでも寒かった。次回、カイロに来ることがあっても、このショーには二度と足を運ばないだろう。

 ホテルに戻って、ホテル内のレストランで夕食。バイキング形式で、何種類かを選んで食べたが、今のところおいしいものに出会っていない。

 夜、疲れていたのですぐに寝て、13日の朝の4時半ころに目を覚ました。日本時間で言えば、昼の12時半に当たるので、旅行2日目としては致し方ないところだろう。

 客が一人だけのツアーというのは、それはそれありがたいが、お土産物屋が困る。この種のツアーにはしばらく参加しなかったので、お土産物屋のことは忘れていた。集団でいれば誰か買う人がいるので、私はじっと時間が終わるのを待っていればよいが、一人だとそうはいかない。「お土産を買う気はありませんからね」とガイドさんにはいっておいたが、さてどうなるか。今日はショー化されたピラミッドではなく、本当のピラミッド巡りからスタートする。

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