拙著『バカに見られないための日本語トレーニング』のこと
通常の会話やメールで、自分でも気づかないうちに失礼な日本語を使ったり、愚かな言い方をしたりしている人が多いのではないだろうか。本音を言って相手を怒らせたり、セクハラめいたことを言ったり。
『バカに見られないための日本語トレーニング』(草思社)は、ビミョウなことを言うとき、どのように言えばうまく収まるか、相手を立てるとき、どう書けば相手の心に伝わるか、抗議するとき、どう表現すれば相手をグサリとやり込められるか、目上の人に向かって「あなた」を言わざるを得ない時、どうすればそれを避けられるか。そのようなテクニックを満載したトレーニング集だ。
カラオケで下手な歌を歌った上司にどう声をかける? 女性のバストをほめたくなったらどう言えばいい? スーパーで購入した商品が不良品だったために取り換えを要求するときどうすればすんなりいく? 「吾輩は猫である」を「である・だ・です」を使わないで同じ意味にするにはどうすればいい? 上司に向かって「あなたと一緒に行きたい」といいたい時どう表現する? そんな表現を練習する。
今、正しい日本語を使うための本は近年かなり出ている。だが、これは、そのような目的ではなく、もっと実用的でもっと役に立つトレーニング集だ。相手を怒らせず、相手にバカと思われず、それどころか、相手の心を動かして上手に生き抜いていくための表現の練習を主として行っている。
本書はトレーニング集だが、読んで面白いことを心がけた。問題を解きながら、ニヤリとしてほしいと思っている。興味がある方がおられたら、ご一読をお願いしたい。
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