ツェートマイヤーの無伴奏バッハ 2日目
2017年5月13日、トッパンホールでトーマス・ツェートマイヤーのバッハの無伴奏ヴァイオリン曲の連続演奏2日日を聴いた。前半に無伴奏パルティータ第3番とソナタ第3番、後半にパルティータ第2番。
初日に引き続いて素晴らしい演奏。鮮烈な音。男性的で鋭く、潔い。確信をもって強く表現する。振幅の大きな表現だが、きわめて理にかなっているので、一つ一つの音のつながりに納得がいく。感動する。
この人は、ひとまとまりのフレーズを一つのフォルムとみなし、それを自在に配置して全体の構成を作っているようだ。まるで美術におけるキュービズムのよう。シャコンヌはとりわけ絶品だった。各所にクライマックスを作るのではなく、フォルムを重ね、スケールを大きくとって徐々に盛り上げ、最後には静かに終息していく。言語を拒絶をしているがゆえに美しい一つの非言語の物語が展開されていく。とてつもないヴァイオリニストだと思った。
アンコールはビーバーのパッサカリアとツィンマーマンのソナタだという。ツェートマイヤーが何やら語って弾きだしたが、私には聞き取れなかった。曲名はあとでネットで確認した。これも素晴らしい演奏。
多摩大学を退職すると仕事が楽になるかと思っていたが、いつまでたっても時間ができない。仕事が立て込んでいるので、雨の中、急いで帰った。
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