札幌でPMFウィーンの演奏を聴いた
2017年7月14日、札幌のKitaraホールで、PMFウィーン(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバー)による演奏を聴いた。
午前中に東京を出て、午後、札幌市内で、私が塾長を務める白藍塾が学研と共同事業で行っているクリティカル・シンキングのセミナーを行い、そこで短い講演をした。大変実りあるセミナーだった。セミナー終了後、あわててタクシーでKitaraホールに駆けつけて、小ホールでのコンサートを聴いたのだった。
PMF.(パシフィック・ミュージック。フェスティバル)には以前から関心を持っていた。最初にこの音楽祭でのコンサートを聴いたのは10年近く前だったように思う。シュミードルのクラリネットだった。今回が二度目のPMF。今回は、私はPMFの公式ガイドブックに原稿を寄せている(「ウィーンとベルリン、それぞれの街とオーケストラ」)ためもあって、ぜひ聴きたいと思っていた。たまたま仕事と重なったので、その機会を利用した。
演奏は、第一ヴァイオリンがライナー・キュッヒル。そのほか、第二ヴァイオリンがダニエル・フロシャウアー、ヴィオラがハンス・ペーター・オクセンホーファー、チェロがロベルト・ノージュ。そして、コントラバスがミヒャエル・ブラーデラー。曲目は、最初にハイドン:の弦楽四重奏曲ニ長調「ラルゴ」、次に弦楽五重奏版のモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、前半最後にロッシーニ:のチェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調。後半にドヴォルザーク:の弦楽四重奏曲 第14番。
さすがキュッヒルのヴァイオリンがあまりに美しい。独壇場とでもいうか。ただ、キュッヒルさんには大変申し訳ないが、第一ヴァイオリンが素晴らしくて、そこにばかり耳が行ってしまって、音楽が必要以上にホモフォニックに聞こえてしまう。ハイドンとモーツァルトはもともとそういう曲ではあるとはいえ、ヴァイオリンだけが旋律を奏で、それ以外はすべて完全な伴奏に聞こえてしまう。ドヴォルザークでもそのような感じがする。致し方ないとはいえ、もう少しほかの楽器に耳が行くほうがバランスがよいのではないかと思った。
とはいえ、もちろんあまりに素晴らしい音。そして、もちろん最高に楽しい。こんなに見事な演奏なのだからキュッヒルのヴァイオリンに耳が行ってしまうのも仕方がないとつくづく思う。
ロッシーニの曲はたいへんおもしろかった。以前、この曲の演奏を聴いたことはあるが、ウィーンフィルのメンバーで聴くと、これはまた格別。あらためてロッシーニの魅力を存分に味わった。
アンコールは弦楽五重奏版のヨハン・シュトラウスの「春の声」と、ハープが加わっての「観光列車」。最高に盛り上がった。楽しい演奏。
素晴らしいホール、素晴らしい雰囲気。札幌の人にPMFが、そしてクラシック音楽が根付いているのを感じる。
ただとてつもなく暑い!! 今日の札幌の最高気温は36度を超したという話を聞いた。札幌は涼しいかと思っていたのだが、大違い。東京よりも暑かった。中島公園を歩いて地下鉄の駅に向かったが、21時を過ぎてもまだ暑かった。もちろん、昼間に比べるとかなり過ごしやすくなっていたが、北海道にしては異常に暑い。明日も同じように暑いのだろうか。
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